シオフキガイ


チヨ婆ぁちゃんが幕張の潮干狩りについておしえてくれました。
約40年程前まで、幕張は潮干狩りの町でした。
幕張でよくとれる貝は、上の写真の左上から時計回りに、
バカガイ(青柳)
カガミガイ(この辺りではドウショウと言ったそう)
アサリ
シオフキガイ

その他にも、マテガイやハマグリ、赤貝もとれたそうです。
幕張には、潮干狩りの他にすだて遊びを楽しめるところもあり、
首都圏をはじめ、群馬、栃木などから観光客が訪れたそうです。
その観光客が少なく、畑仕事も少ない冬の時期に、たくさん獲れたのがシオフキガイ。
幕張の人は、冬になるとこのシオフキガイを獲って茨城や埼玉で売ったそうです。
まず、販売を担当する人(男性)は自転車で1人茨城、埼玉へ向かい宿に泊まります。
幕張に残った人達でシオフキガイを獲り、剥き身にして浜田川で洗うそうです。
そのむき身を鉄道の宅配便をつかい、現地入りしている男たちに送ります。
男たちはシオフキガイを自転車にのせて売り歩いたそうです。
シオフキガイは生で食べたり、みそ汁に入れたり、切干し大根と一緒に煮て食べたそうです。
そのむき身をござの上で天日干しにしたものをべったら干しと言い、
炒めて、砂糖醤油につけて食べたそうです。
とってもシンプル。
チヨ婆ぁちゃんいわく、この辺は新鮮な海産物が獲れたから、
恵まれていて、調理方法は煮るくらいしか知らなかったそうです。
食材がそろわない地域の方が、知恵を絞って料理をするのかもしれませんね。

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