チヨ婆ぁちゃんの若い頃、幕張の代表的な農作物はサツマイモと麦だったそうです。
おおまかに・・・
4月〜10月の半年は、サツマイモ
10月〜4月の半年は、大麦と小麦
麦の収穫前に、麦と麦の間にサツマイモの苗を植えると、
直射日光を避け芋の根がよく張ったそうです。
そして、芋の苗が根付いた頃に、麦の収穫。
とっても効率的です。
大麦(写真上)は収穫後、近所のでんぷん屋に持ち込まれ『もみすり』されます。
もみすり後、天日干しをするのですが、その場所取りが肝心だったそうです。
チヨ婆ぁちゃんの家は毎年、朝2時にでんぷん屋に行きポールポジションをとっていたそうです☆
( The early bird catches the worm! 早起きは三文の得! )
干した麦は、雑穀米に入っている押し麦のようには押さずに、そのままお米に混ぜて炊いたそうです。
お米50:大麦50が基本。
通常は、この麦飯におしんこと芋類のみそ汁が基本セットだったそう。
お祭りや祝い事の時にだけ、白米100%とカツオが食卓に上がったとか。
その時は、嬉しくて、たくさん食べたそうです。
次に小麦(写真上)・・・
小麦は、でんぷん屋でもみすりした後、小麦粉にして使ったそうです。
もみすりで出たもみ殻は『ふすま』と呼ばれ、農作業用の牛の餌にしたそうです。
その牛(朝鮮牛)の餌はこんな感じ:
約5cmに刻んだわら(稲のわら、少し湿らせておくと喉通りが良い)
米ぬか
ふすま
人間が食べたみそ汁の残り
以上をミックス。
何だか栄養がありそうですね〜。
そして肝心の小麦粉は、
やはりうどんを打ったり、まんじゅうを作ったりするのに使ったそうです。
エコで持続可能で健康的な暮らしです。
PCの前に一日中座ってるよりずっと面白そう・・・。
そう思ってチヨ婆ぁちゃんに『昔の方が生活が楽しかったのでは?』と質問してみると。
海の仕事、畑仕事、家事、子育てで忙しくて、
『楽しんでる暇なんかねぇよ』
・・・との事。
収穫後の麦わらのその後は?
予想①:帽子を編んで畑にかぶって行った。
予想②:牛の糞と混ぜ肥料を作り、畑に撒いた。
いずれにしても持続可能なエコライフで素敵です。