【外国人留学生のための賢い部屋の選び方】
留学生活が充実したものになるかはどのような住居(部屋)を選ぶかということと関係しています。みなさんのライフスタイルや性格、日本でどのような留学生活を送りたいかということを良く考えて部屋選びを行ってください。以下に日本における主な住居の種類と選び方のアドバイスをまとめておきます。
〈日本における住居の種類と対象別タイプ〉
《アパート》
次のようなタイプ向け:2年以上日本に滞在する留学生・プライベート重視の学生
現在、日本の留学生の70%はアパートに住んでいます。アパートは一般的に契約期間が2年間です。東京近辺の場合、入居する前に最初の月の家賃の他に敷金(保証金の一種)、不動産会社手数料、礼金(家主へ支払う費用)、家財保険料など家賃の3~4ヶ月程度の費用が必要となります。また家電製品などが部屋にない場合も多いので入居の前に直接部屋を見学してから選ぶことをお勧めします。
最初の費用は高いですが、日本での留学生活が2年以上になる学生や一人で集中して勉強や研究をしたい学生に向いています。
《学生寮》
次のようなタイプ向け:1年未満の留学・共同生活が出来、寮の規則を守ることが出来る学生
学生寮は最初からベッドや机、エアコンなどがあり、その日から問題なく生活が出来るようになっている場合が多いです。1年未満の短期の留学生活を送る学生に向いています。ただし、学生寮は食堂、キッチンなど共同スペースがあったり、門限もありますので他の学生と協力したり寮の規則を守ることが出来ることが非常に重要です。
《ホームステイ》
次のようなタイプ向け:1ヶ月~1年未満の留学・短期間で日本語を習得したい学生
日本では留学生が日本人家庭でホームステイをすることは欧米圏ほど一般的ではありません。但し最近はホームステイをする留学生も増えてきていますので日本でホームステイを扱う会社や大学に問い合わせをしてみても良いでしょう。一般的にホームステイの場合はアパートや寮に比べて費用は高くなります。但し食事を用意してくれる他、家族と日本語で積極的にコミュニケーションを取るようにすれば日本語が早く上達することも出来るので、短期間で日本語を上達させたい学生や積極的に日本人を理解したい人には向いています。
住居(部屋)の種類とアドバイスは以上です。どのような住居を選ぶ時も(1)部屋は借りているものなのできれいに使う。(2)ホストファミリーやルームメイト、近所の人などと積極的にコミュニケーションを取るということを守って生活をしてもらえればと思います。
※参考データ ネクステージ(ホームステイジャパン)
http://www.homestay-in-japan.com/
文:杉本雅視(神田外語大学 キャリア教育センター)