干し芋の食べ方と芋の密売


チヨ婆ぁちゃんの若い頃、サツマイモの産地の幕張では保存食として干し芋を作っていたそうです。
今でも全国的に出回っている干し芋とは違い、ふかさずに生のままの芋を干して作ったそうです。
まずは、日中畑仕事で収穫したサツマイモを夜に皮むきし輪切りにしておく。
そして翌日、よしずの上に並べ、天日で乾燥させるのだとか。
食べるときは、ペースト状になるまで煮込むそうです。
砂糖は、その頃貴重だったので煮込む時に入れようとも思わず、
また周りに甘いものが少なかったせいか、そのままで十分甘く感じたそうです。
その干し芋ペーストは、お腹を膨らます為にあえて食事の前にスターター?として食べたそうです。
また、まんじゅうの餡としても使ったそうです。
戦争中、配給制のため個人的なサツマイモの売買は禁止されていたそうです。
それでも、幕張のサツマイモを目当てに、夜な夜な東京から電車でやってくる人がいたそうです。
物がない時代、お金は意味を持たず、東京から来た人達は配給の缶詰や着物と芋を密かに交換して行ったとか。
そうした行為は見つかると罰せられ、駅で警察に取り押さえられる人も居たとか。
またその人が白状し、交換した幕張の農家も逮捕されたりした事が実際にあったそうです。
今の幕張は平和ですね〜。

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