行商に行っただよ


前回のストーリーで書いたように、幕張の人々は東京に行商に行っていたそうです。
幕張の女たちは、年末の伸し餅だけではなく、
年間を通して野菜・魚・漬け物なんかを背負い籠に入れて東京で売り歩いていたそうです。
電車で行商に行く人がとても多く、京成電鉄には行商専用車両が有った程だそうです!
魚を売りたい場合は、船橋で途中下車して、市場で魚を仕入れてから東京に向かったそうな。
チヨ婆ぁちゃんの義理の母もそんな行商の女で、約30年前まで亀戸や平井まで品物を売りに行っていたそうです。
お得意先は、とうふ屋、花屋、下駄屋、材木屋など商売をやっている家が多く、週に3回程回っていたそうです。
毎回、一番仲のいい豆腐屋さんの家で幕張から持って来た朝食を一緒に食べるのがおきまりだったとか・・・。
夏が近づくと、お得意さん達が幕張のチヨ婆ぁちゃん家に潮干狩りや海水浴に遊びに来たそうです。
花屋の娘さんは、一ヶ月間泊まって幕張の夏を楽しんで行ったこともあったそうな。
東京と幕張、
お客と行商・・・
地域と枠を超えた人情味の溢れる交流ですね〜。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です