昔の話の続きを教えて下さいと聞くと・・・
『海は面白れっけどよ、昔はよ・・・』
とチヨ婆ちゃん。
ハルエ婆ちゃんも嬉しそうに頷いて一言。
『夜によ、ワッパでもって、ハゼ捕まえただよ』
どうゆう事かというと、昔の幕張の人は海辺(今のイトーヨーカドー辺り)に夜出かけて行って沙魚(ハゼ)を手づかみで捕まえていたそうなんです!
お二人がうれしそうに教えてくれたハゼ漁の方法がとても面白かったのでここで紹介します。
1. 夜ハゼが寝静まるのを待つ(本当に寝るそうなんです!)
2. 鍋の様な取っ手の付いた容器にぼろ切れを入れ、そこに石油を入れ、ぼろ切れに点火しランプにする。
3. そこの抜けた桶のような物(ワッパと2人は言ってました)を浅瀬で眠りこけているハゼの上にかぶせる。
4. 後はワッパの中で逃げ回るハゼを手づかみで捕獲!
5. この繰り返しで沢山獲れたそうです。(天ぷらにしたり煮たりして食べたそうです。)
想像してみて下さい・・・
今の国道14号線沿いに延びる70年前の静かな夜の浜辺・・・
ファミレスやパチンコ店のライトの代わりにポツポツと海岸沿いに浮かぶ自家製ランプの光・・・
潮の香り、海からの優しい風、そして穏やかな波の音・・・
時折、遠くの方から微かに聞こえる子供達の笑い声・・・
こんなシナリオの中でゆっくり浜辺で月を愛でながらお酒でも飲んでみたいと思いませんか?
カラオケ店もレンタルビデオ店も無い時代、だけど幕張の人は結構楽しんでいた様です。
2人のいつものキラキラの笑顔が証明してくれています。