小津安二郎

東京の神保町シアターで、小津安二郎 「出来ごころ」を観てきました。
サイレント映画で、ピアノの生伴奏がつくんです。
生伴奏。
小津監督・・・動画の内容については目をおつぶりください。たはは。
今回の映画「出来ごころ」は、
無声映画ですので、音はありません。
上の絵のような感じで、スクリーンの前にピアノが置いてあって、
映画の進行に沿って、ピアニストの女の人が伴奏してくれます。
語りではなくて、演奏で映画を表現してくれるんです。
サイレント作品で、しかもピアノ伴奏つきというのは初体験でしたが、
映画のの内容に沿って流れるピアノの伴奏が、
サイレントであることを忘れてしまうほど、想像力をかきたてるのに、
とても合っているように感じました。
見終わったあと、珍しくわたし、ちょっと感動しながら歩いて帰りました(笑)ほんとによかった。
サイレントでも映画によっては、弁士が活弁するのもあるそうですね。
これもまた、おもしろそうです。
お恥ずかしながら、小津安二郎監督の映画は初めてで、
「出来ごころ」を観ただけでは、あまり多くは語れませんが、
時代背景が古いし、暗い話なのかと思いきや、コミカルでもあり、哀しくもあり、だけど粋、
どことなく寅さんに似た、下町の息遣いが感じられて、心意気がいいですね。
これをいい機会に、サイレントでない作品も観てみようかなと思います。