母親とどう向き合うか

ACからの解放を目指す時 目の前の親とどう向き合うか とても重要です
この場合の親とは 主に母親です 父親は残念ながら子どもとの距離が離れているので あまり問題にはなりません
それでも父親が暴力を振るったりアルコールやギャンブルなどに依存している場合は影響力が大きいのですが
やはり子どもを支配しコントロールしているのは母親という場合が多いようです
母親の支配とコントロールには 暴力はあまり見られませんが 真綿で首を絞めるように 気づかないうちに子どもを取り込んでしまいます
幼児期から ずっと長い間 母親の愛が欲しくて貰えなかったACには 母親への強い愛着があります
でも当の母親は 子どもには愛着がありません 母親もまた自分の内側にACの悩みを抱えているからです
愛するということが分からず 支配とコントロールで子どもを育てて来たのです
母親は 自分が育った時と同じように 子どもを自分の所有物として扱います
自分とは別の 一つの人格を持った一人の人間として見ることができません
ここが子どもにとって一番不可解な部分かもしれません
自分にとって最愛の母親が 自分を一番苦しめるのです 何故?
答えが見つからないまま 時間だけが過ぎます
一番好きなはずなのに 一番嫌いな存在
そんな母親とどう向き合うか です
一番いいのは 離れて眺める こと
近くにいてはいけません すぐに子どもは取り込まれてしまうからです
親から離れて できるだけその支配から逃れることです
これは親子双方に言えることです お互いに離れる 干渉し合わない それぞれの人生を認める
親とは子は 二人で一つ ではないのですから
このことを親子で話し合える時間があれば どんなにいいことかと思うのです
親は変わることがなかなか難しいので (長い間ACの嗜癖で生きて来ましたから)
子どもの側が変わる方がスムーズなようです
子が親を変えようとしても無理です
過去と他人は変えられない のです
外側からの力では 人は変わりません
自分の内側の「変わりたい」という欲求で 初めて変わることができます