ペットロスの怖さ

愛猫が死んでひと月が過ぎました

犬のブリーダーとして交配の介助をし 出産の介助をし 死産や難産 胎盤剥離や逆子 仮死状態の蘇生 帝王切開で母子ともに死亡 などの経験をしてきました
その生死に立ち会い 喜びも涙もありました

捨て猫の保護もしました
田舎暮らしで巡り逢う悲しい風景 飼い猫の避妊・去勢をせず 自然交配を放置する やがて生まれた仔猫を まるで捕まえたネズミと同じように捨てるのです
箱に入れて川へ流す 林道に捨ててカラスの餌になる そんなことが普通に行われているのでした
今まで飼った犬猫たち そしてその生死に何度も立ち会いました
今回ばかりは質が違いました

離婚してからの12年余りを一緒に過ごした家族です
ずっと私を見ていてくれた

自身のカウンセリング終結から
コミュニケーション能力を得るまで
愛することがどういうことかを知って今まで
幸せ感を得られるようになって今まで

人との向き合い方 関わり方が変わったのと同じように
動物にも変わりました
気持ちを言葉で話しかけ 相手の感情を受け止める
それは人でも動物でも変わりません
そんな家族を亡くすのですから ペットロスの重さは深刻です
ペットの死に立ち会った人なら誰でもが体験することでしょう
大きな悲しみ 無力感 孤独感 抑うつ状態
外から帰ってきてドアを開ければ 目の前を残像が横切ります
そして引きこもり状態

これ以上長く続くと深刻な状態になると 自分でも危ないと感じました
でもどうしようもない 忘れることなどできませんし 他のことで気分を紛らしても すぐに元に戻ります 悲しみを抑え込んでも 必ず増幅して自分を襲います

終わったこと 実際にあったこととして そのままを受け止める 受け入れるしかないと気づきました
思い出しては涙して が当分の間続くでしょう それも受け入れる 自分の中から出てくる感情には逆らわない 逆らってはいけないと思ったのです むしろその悲しみをしっかりと受け止める受け入れる

一つだけ気をつけたのは かつての得意技を封印したのです
悲しみの感情を増幅させないようにしたこと
愛猫の死が悲しいといって 他のすべてまで巻き込んでしまわなかったことです
それはそれ これはこれ と分けて考える 感じる

みなさんのこれからにもしもこんなことがあったら ペットロスだけでなく 愛する何かを失うようなことがあれば 思い出して参考にしてください

 

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