依存を終わらせるために

依存をやめることができれば どんなに楽になれることか
分かってはいるけど それでも依存をやめられないAC
不全感をいつまでも抱えているACには 最大の難関です
依存をやめる つまり自立・自律するというのはどんなことなのか
具体的にイメージできるといいと思います
自分はこの世にたった一人であること 尊重され 認められる存在であること
認められるとは 他者にではなくまず自分で自分を認められること
同様に 人は皆一人であり その意味では孤独であること
孤独に負けないように頑張るのではなく 孤独を普通に受け入れること
その孤独を自分で感じ 楽しむことができること
孤独だからこそ 他者を求める自分を自覚すること
自他の境界を分かり 相手を尊重すること
親を拒否しながら 違う依存先を求めることもあります
今までは親に依存していたのですが 恋人ができたり 結婚したり 子どもが生まれることで 依存の対象がそちらになるのです  
やっとこれで親離れができた 自立できた と安心するのですが 実はそうでもありません 
他者に依存する という嗜癖そのものは しぶとく残っています
依存することも 他者からの依存を受容することも やめる方がいいのです
依存という嗜癖が ACと言われる所以です
これをやめるのは至難の技といえますが
実はとてもシンプルでもあります
依存する相手がいなくなれば ほぼ依存はなくなります
例えば親であれば 亡くなったら 子の依存はなくなります
一番愛して欲しかった親はもういないのだと受け入れることができるのでしょう
本当の意味で 諦めがつくのでしょう
ひとつ気をつけたいのは 依存する相手がいなくなった時
それは親であったり 配偶者であったり 恋人であったりするかもしれませんが
依存の対象を変えて また依存を続けること
無意識のうちに他者に依存してしまう癖をやめることです
ここでも無意識を意識することが大切です

感情の表現を抑えないで

新しい年を迎えました
あなたは今年一年に どんな抱負を抱いているでしょうか
経済的 精神的な自立でしょうか?
親から離れることは最大の課題です
でも現実的には いざ就活となるとなかなか仕事がない
人間関係を作る 他者とコミュニケーションを取ることにも不安があります
コミュニケーションのトレーニングをしますか?
自分だけの一方通行ではなく 相手との相互通行
自分を表現するのと同じように 相手の意見 気分 感情を聴く力が求められます
自分の内側を探り 認知の歪みを直すことでしょうか?
親から貰った感じ方考え方 ものの受け止め方は 無意識にあなたを縛り あなたを苦しめます
自分を変えていく作業はそれなりにエネルギーを使います
変わったつもりでも実は今まで通り ということもあります
いいえ そうじゃない 何もしない と決めましょうか?
実はこれが一番大切な時期だという人も多いのです
何もしないことは 外に向かってのエネルギーを停止すること
その分 内側に向かいます 自問自答 急に答えは出ません
何年もかかります それほど傷は深いのです
ひとつ 挑戦して欲しいことがあります
感情を表す作業をすることです
話し言葉 または書き言葉で 自分の感情を表すのです
しかもそれを届ける相手を想定して
詩や散文などの心象表現ではなく 厳密な意味を持つ言葉で
そうなると相手は家族 親へ 一番嫌いな そして一番愛着のある人と向き合うのです
あなたの本当のところを 本音の本音を
『私は」を主語にした I messageを
一度は親に向き合い 自分の本音を伝える場面が来ます
相手が分かってくれるか分かってくれないかに関わらず
また親への欲求や不満ではなく
私はこうなんだよ こんな感じ こんな気分なんだよ こうしたいんだよ を伝える
私の場合 外で食事している時でした
「私を産んでくれたことには感謝していますよ でも育て方は失敗だったね」
これが言えた瞬間 あ 私は自立できた と思いました
相手が分かってくれたとは思いません「私ゃあんたを一生懸命育てたんだ」と撫然としていましたから
これは相手に言葉を届けると同時に 自分で出した言葉を自分の耳や目で見聞きして確かめる という役割も
自分を客観視する大切な作業だと思っています
自分の感情とじっくり向き合い 言葉に 文字にする作業
ぜひ試してください