幼児性が強い人

言葉遣い 喋り方 仕草 表情の作り方 笑い方
どことなく子どもっぽい人がいます

本人はそれほど意識していないのかもしれませんが 私が見ると分かります

私はそんな人が大好きで 無意識に惹かれるからです
好きになってその相手を見ると 幼児性が強いのです
きっと私のインナーチャイルドが惹かれているのだと思います
子どもの奔放な言動を抑え込んで育ったので ある面羨ましいのだと思います
あぁ 子どもっぽさはそうやって表現するんだ と学び直すことができます

驚いたのが今の仕事先にいらっしゃる介護スタッフ
年齢不詳の小柄な女性 なかなかの人気者
発声に無理がない 喉に力が入ってなくて 耳に心地よいのです 幼児の発声法

この声で入居している高齢者に話しかけ 笑いかけるのです

その会話だけを聞いていても微笑ましく こちらも笑顔になります
仕事中 人が背後を通りました おはようございます と挨拶 彼女の声でした
その声が私の耳の中に届いたのです まるで竹内レッスンの「言葉がとどく」そのままに

この人は自分の言葉をそのままの大きさで 程よいスピードで いい柔らかさで いい色で 相手の中に届けているようでした

彼女の人気の秘密が分かったような気がしました

一方 こちらは前の勤務先で出会った女性
年齢の割に…もうそれなりの年齢…子どもっぽく その可愛らしさに惹かれました
彼女は他者とのコミュニケーションが苦手 みんなのように言葉が流暢に出てこないと悩みます

ボキャブラリーは確かに少ないようです でもこれはあまり関係のないことです
ボキャブラリーが少なくてもちゃんとコミュニケーションは取れるのです
その時々の感情を言葉にすれば 相手にそれは伝わり 共感 反感も含めて反応があるものです そこからコミュニケーションは始まるのですから
感情を感じないように過ごした幼児期 感じることを我慢する 抑え込む これが長い間続くのです だから感情を掴めない

どうやら彼女はコミュニケーション以前の 自分の内側に何かがあるようでした
一人っ子で育ち 両親の看病が続き 早くに両親を亡くし 母親を亡くした時にはあまりのショックに引きこもり そして自身も病気になり…と少女時代青春時代を過ごしたといいます

一人っ子の場合はどうしても親からの過保護 過干渉 先回りの世話焼き 支配とコントロールで自分を奪われます
自分の頭で 感じ 考え 行動し 失敗する 成功する という自立 自律への過程が奪われます
特に感情 感情を言葉にして他者に伝えるという大切なことができないまま大人になるので 大人になった時の悩みは深刻です
他のみんなはあんなに楽しく会話できるのに 自分はどうしてできなんだろう?

健全な自己愛も育ちません 自分を愛せない だから他人も愛せないのです
自己愛が育たないのをカバーするように 自己防衛は大きくなります

自分を愛せない 代わりに自分を守ろうとする

自分の何を守りたいのか 分からないままなのですが

それは実は自分が変わることをしないことで自分を守る ということに行き着くようです

自分を変える という方法を教えてもらっていなかったのです

変わる/変わらない ということと 守る/守らない とは そもそも別のことなのですが

そして自分の「変わりたい 変わった方がいい」部分と「変わらなくてもいい」部分があるので 何もかもを変えることもないのです 全ては自分しだい

同様の体験をした私の場合は「こりゃ自分を変えないとこの先の人生ダメになるな」と思ったからでした

まさにどこからか飛び降りるつもりで 自分を変えることに集中したのでした

あなたの場合はどうでしょう

自分の何を変えたいですか? 変わりたくない自分はどんな自分ですか?

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