原作も映画も観ていないのです
著者が下田治美さんと知って名前だけは聞き覚えがありました
機能不全家族に潜む危うさと狂気
物語やシチュエーションには 人それぞれ違いがあります
でもそれに巻き込まれる子の感情には大いに共感でき
いいえ共感どころか当時の苦い思い出が蘇っていました
子は何も悪くない ただただ親のスイッチが入っただけで 理不尽な目に合うのです
それに耐えなければ 自分の命に関わるのです
耐えたとしてもそこには暴力が待っているのですが
恐らくこんな辛い思いをして それでもなお健気にサバイバルをしている子はたくさんいるはず まさにサバイバーです 命をかけて生き延びているのです
「愛すればいいって どうやって愛すればいいのか分からない」
この台詞に象徴される親の苦悩ですが
それは彼女の親から受け継いだもの そして次の世代へ
家族内連鎖 不幸の輪廻が続きます
この連鎖 自分の代で最後にしたいものです