「幼児性が強い」を終わらせる

ACの幼児性の強さは このブログでも何度か書いてきました
前回の「他人に向けてキレる」場合も 幼児性の強さがその根っこにあるようです

普通に健全に育った人なら 赤の他人に向けてキレるようなことはありません 自分と他人の境界をしっかり分かっていますから

他人の気持ちを外からの自分の力で支配・コントロールしようとなど思いませんし 実際にすることはありませんから

そして他者とのコミュニケーションには言葉以外は使いません ため息や仕草 表情

などは赤の他人とのコミュニケーションには使えない 使ってはいけないことを知っています 使っても理解してもらえないのですから

ACはなぜ幼児性が強いのか
子どもの時代を十分に生きて 子ども時代を終わらせていないからだと言われています

今からでも遅くはないので 子どもの頃に戻ってもう一度楽しく無邪気な 奔放な体験をするのです 少しやってみてください

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リラックス そして集中します 深呼吸

インナーチャイルドを探します あなたの潜在意識(無意識)のずっと奥に隠れています。小さかった頃の一番大きく傷ついた場所に 多分隠れています 見つかったらそっと近づきましょう

インナーチャイルドと向き合います 彼(彼女)はあの頃のトラウマのせいで成長が止まったままです 年齢もあの頃のまま 言葉遣いや表現もあの頃のままです

ひょっとしたらまだ怖くて震えているかもしれません 怯えているかもしれません

あの頃のあなたです ゆっくり 慎重に話しかけます

「そんなところにいたんだね やっと見つけたよ 今まで見つけてあげられなくてごめんね 怖かったね 寂しかったね 悲しかったね でももう大丈夫だよ これからはずっと一緒にいるよ」

彼の彼女の顔に笑顔が戻りましたか? 涙は止まりましたか?

彼が彼女があの時して欲しくてしてもらえなかったこと 言って欲しくて言ってもらえなかったことを聞いてあげましょう

そして今大人になったあなたが叶えてあげます

あの頃我慢したままで言えなかったこと できなかったことを言葉にします

「あの時に本当はそう言いたかったんだね そうして欲しかったんだね

やっと今できてよかったね と会話し共感し 彼を彼女を癒すのです

もう大丈夫だよ これからはずっと一緒にいるからね」

と安心させてあげましょう

あなたの一言ひとことで インナーチャイルドは大人になっていきます

これからはいつでもそばにいて いつでも見ているよ と伝えて終わります

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実際の生活の中でも 無邪気な言動 子どもの頃の感性 表現をしてみましょう この時は周りの目を気にすることはありません あなたがインナーチャイルドの代わりにやってあげます

それだけで驚くほど短期間で インナーチャイルドは大人になります 彼の彼女の顔を見てください 驚くほど表情は明るくなり 嬉しそうです

インナーチャイルドが自分の実年齢に近くなったら 対等の会話ができるようになります 普通に自問自答ができるのです

ACが大人になるとは 年齢を重ねるだけではない 大人として無理やり振る舞うことではないようです 大人っぽい服装 大人の言葉遣い などではなく 自分の内側の子どもを きちんと大人にしてあげることです

もちろん子どもっぽいこと自体が悪い訳ではありません ただ度を過ぎると問題なだけです

きちんと子ども時代を過ごし それを十分に堪能して子どもを終わらせることです 自由奔放で楽しく幸せな時間を過ごさせてあげることです それは難しいことではありません 一緒にいて笑い合うだけでいいのです

インナーチャイルドと向き合う時に注意して欲しいのは

実在のあなたが 彼や彼女に取り込まれないこと 彼らの言いなりにならないこと 主客転倒にならないことです

親があなたにしたような先回りの世話焼き 過干渉になってはいけません

暖かく見守る 手を出さない が肝心 実在のあなたがしてほしいことを そのまましてあげましょう またはしてあげることをやめて見守るだけにしましょう

この人生の主人公は実在のあなたであり 彼らは内なる自分です

 

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他人に向けてキレる人

セクハラ モラハラ パワハラなど様々なハラスメント

DVなどのいじめ虐待 教育やしつけと称した体罰

SNSやニュースを賑わすことが多いこの頃

なぜこんなにも他者との関係が険悪なものになるのでしょうか

私の場合はカウンセリングを学ぶ過程で 自分と他人の境界を侵してはいけない侵されてはいけないと学びました

ましてや暴力によって強制的に強迫的に相手を支配しコントロール 服従させるなど あってはならないこと

機能不全家族には悲しいことにその暴力強迫が日常にある 私の原家族にもありました

親子だから夫婦だから暴力が許される 家族や親戚の中では暴力は大目に見られる そんな風潮 暗黙の了解があったようです

小さい頃から見慣れた風景なので 大人になってもそれが普通だと思ってしまう どこにでもある 誰にでもある体験だと思っていました

その嗜癖を温存したまま 私は大人になり 社会に出て 親と同じように赤の他人を支配 コントロールしようとしていました 自分の家族と同じようにできると思っていたのです

言葉によるコミュニケーションではなく 表情 仕草 無言 非言語メッセージと言われる種類のものを総動員しました

それは当然上手くいきませんでした 私は思い通りにならない他人に 小さくキレました あからさまに不機嫌を顔に出しました 無言になって相手に察することを求めました それでも思い通りにならないと 相手との関係を遮断しました

こんな風に他者とのコミュニケーションはとれない状態 原因が自分の側にあるとは思いもしません 分かってくれない相手が悪いと決めつけていました

やがて私は自分の不全に気づき カウンセリングを経てようやく普通のコミュニケーションが取れるようになったのですが

周りを見渡すと かつての私と同じような人が多いことか

中でも一番驚いたのが 他人に向けてキレる人 でした

家族でも親戚でもないのに

仕事の場面で ボランティア活動の場で 必ずと言っていいほどそんな人がいました

キレてしまう人は瞬間的に激昂して 暴力的になる傾向が強いのです

私の父親はその典型で キレた瞬間に目の色が変わりました 瞳孔が開き 瞳の色が明るくなるので分かります 次に暴力 近くにあるものを手当たり次第に破壊 食事中なら茶卓をひっくり返す ちゃぶ台返しでした さすがに今の時代はこんな人はいないでしょうが それでも家族の風景を丁寧に見ていくと 危うい場面はたくさんあるのだと思います 多くは力の弱い女性 子供がその犠牲になります

もちろんキレるのは男性だけでなく女性にも多い その場合結果は悲惨なものになります 家族 家庭そのものが成立しない 崩壊してしまう 育児放棄 虐待などが現れます

キレやすい人と一緒に生活するのはとても難しく 本当に危険を伴います 物理的に距離を置くことが一番です 安全な場所に逃げるのが一番です

学校などいわば閉鎖された環境では深刻です なかなか外の世界に知られない

体罰を美化し擁護する風潮が一部にあるようですが 体罰は暴力

最近も有名ジャズミュージシャンの往復ビンタが世間を騒がせましたが あれも暴力

教師からのいじめ 生徒どうしのいじめ 強要 これは犯罪

自分を守るために相手を攻撃すればいい という考え方もあるのですが それでは争いは終わりません もちろん必要な反撃はあってもいいのですが 暴力を暴力で返すことが最善の方法だとは思えません

人には言葉という武器があります 言葉による攻撃でもずいぶん人は傷つくのですが

言葉を武器として攻撃のために使うのではなく お互いを理解し和解するための道具にしたらどうでしょうか

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