セクハラ モラハラ パワハラなど様々なハラスメント
DVなどのいじめ虐待 教育やしつけと称した体罰
SNSやニュースを賑わすことが多いこの頃
なぜこんなにも他者との関係が険悪なものになるのでしょうか
私の場合はカウンセリングを学ぶ過程で 自分と他人の境界を侵してはいけない侵されてはいけないと学びました
ましてや暴力によって強制的に強迫的に相手を支配しコントロール 服従させるなど あってはならないこと
機能不全家族には悲しいことにその暴力強迫が日常にある 私の原家族にもありました
親子だから夫婦だから暴力が許される 家族や親戚の中では暴力は大目に見られる そんな風潮 暗黙の了解があったようです
小さい頃から見慣れた風景なので 大人になってもそれが普通だと思ってしまう どこにでもある 誰にでもある体験だと思っていました
その嗜癖を温存したまま 私は大人になり 社会に出て 親と同じように赤の他人を支配 コントロールしようとしていました 自分の家族と同じようにできると思っていたのです
言葉によるコミュニケーションではなく 表情 仕草 無言 非言語メッセージと言われる種類のものを総動員しました
それは当然上手くいきませんでした 私は思い通りにならない他人に 小さくキレました あからさまに不機嫌を顔に出しました 無言になって相手に察することを求めました それでも思い通りにならないと 相手との関係を遮断しました
こんな風に他者とのコミュニケーションはとれない状態 原因が自分の側にあるとは思いもしません 分かってくれない相手が悪いと決めつけていました
やがて私は自分の不全に気づき カウンセリングを経てようやく普通のコミュニケーションが取れるようになったのですが
周りを見渡すと かつての私と同じような人が多いことか
中でも一番驚いたのが 他人に向けてキレる人 でした
家族でも親戚でもないのに
仕事の場面で ボランティア活動の場で 必ずと言っていいほどそんな人がいました
キレてしまう人は瞬間的に激昂して 暴力的になる傾向が強いのです
私の父親はその典型で キレた瞬間に目の色が変わりました 瞳孔が開き 瞳の色が明るくなるので分かります 次に暴力 近くにあるものを手当たり次第に破壊 食事中なら茶卓をひっくり返す ちゃぶ台返しでした さすがに今の時代はこんな人はいないでしょうが それでも家族の風景を丁寧に見ていくと 危うい場面はたくさんあるのだと思います 多くは力の弱い女性 子供がその犠牲になります
もちろんキレるのは男性だけでなく女性にも多い その場合結果は悲惨なものになります 家族 家庭そのものが成立しない 崩壊してしまう 育児放棄 虐待などが現れます
キレやすい人と一緒に生活するのはとても難しく 本当に危険を伴います 物理的に距離を置くことが一番です 安全な場所に逃げるのが一番です
学校などいわば閉鎖された環境では深刻です なかなか外の世界に知られない
体罰を美化し擁護する風潮が一部にあるようですが 体罰は暴力
最近も有名ジャズミュージシャンの往復ビンタが世間を騒がせましたが あれも暴力
教師からのいじめ 生徒どうしのいじめ 強要 これは犯罪
自分を守るために相手を攻撃すればいい という考え方もあるのですが それでは争いは終わりません もちろん必要な反撃はあってもいいのですが 暴力を暴力で返すことが最善の方法だとは思えません
人には言葉という武器があります 言葉による攻撃でもずいぶん人は傷つくのですが
言葉を武器として攻撃のために使うのではなく お互いを理解し和解するための道具にしたらどうでしょうか
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