ACの子育て

ACが家族の輪廻 家庭内連鎖を最も実感するのが 子育ての場面でしょう
親のようにはならない 反面教師のつもりで子育てをするのですが
気がつけば自分が育ったように自分の子どもを育てています
自分が小さい頃に受けた扱い
暴力や無言のメッセージ 仕草 ため息 表情
同じように子どもにしているのです
まず幼児期の「言葉かけ」がありません
生後から3歳頃までの幼児期に親からの言葉をもらっていないのです
幼児は話すことができるのは一番後になりますが 
それまでの間に見ることも聴くこともできています
健全な家族の場合
この間に親は言葉のシャワーを浴びせます
例えば子どもが泣くと「寂しかったのね」「悲しいね」
笑うと「楽しいね」「嬉しいね」
幼児はそれを学ぶのです 行動と感情が繋がるのです
もちろんスキンシップも充分です
柔らかく温かい肌に抱かれる安心感は その後の心の成長に大きな糧をくれます
この体験がないACは この世に生まれて来たことの幸せ
親から歓迎され愛されていることも分かりません
(歓迎されていない 愛されていないことが分かるのです)
不安があるだけ
そしてこの不安に恐怖が加わります
親の言動です
いけないと分かっているのに 思わず叩いてしまった
言葉で伝えなければいけないのに 黙って怒ってしまった
子どもと笑顔で向き合えない 怒った顔になる
子どもの気持ち 感情を受け止めることができない
共感できず つい指示的になる 過干渉になる
自分を振り返ると まさにこの通りです
暴力を受けて育った子どもは 自分の子どもにも暴力を振るいます
自分が育ったように 自分の子どもを育てるのです
機能不全家族のメンバーは 言語のコミュニケーションがとても弱いのです
例えば悪いことをした子どもに 話して諭す などができません
親自身も感情的になって 怒りの感情で暴力を振るうのです
言葉以外の他の方法で まるでそれを補うかのように
これに気づくとかなりショックを受けます
ここから立ち直るにはどうしたらいいのでしょう
悲しい過去をすべてリセットして 記憶を消して
それができればどんなにか楽でしょう
でも残念ながら 悲しい記憶は深く潜在意識の中に沈み
消えてなくなることはありません

コメントを残す