「毒親」という言い方がだいぶ前からされています。
元々は「毒になる親」スーザン・フォワード著から使われるようになったようです。(画像)
毒親という言い方が持つ親への怨み憎しみはとても上手く表現されていて、子が親に向けて言う時にリアルに実感できて「早く決別しなきゃ」と思えます。
私はこの言葉は使いません。だとしたら毒親の子は親の毒をたっぷりもらっていて、その毒は私の身体の隅々まで回っていると思うと、何ともやり切れなくなるからです。
私は専ら機能不全家族=親の側、ACアダルトチルドレン=子の側、と使っています。
親を毒親と言うなら子は「毒の子」とでも言うことにしましょうか。
自分の親は毒親であることを認識することがまず一歩。ここから毒親離れが始まります。
物理的に経済的に精神的に自立・自律することです。親と距離を置いて生活する。親を頼らない。これは最初の難関です。
親と子は確かに別人格です。ですが毒親と毒の子は共依存という強い絆で結ばれています。親は子の自立・自律を奪ってきました。親に依存するように育ててきましたから、そこから離れるのは大変です。
毒親の元に生まれて育ち、大人になった今まで、自分の親は毒を持っていたことに気付きませんでした。その毒が子である自分の中に流れていることも。
毒の子である自分は、自分の身体の毒を「解毒」することをしなければなりません。でないとその毒は自分の子に受け継がれるからです。家庭内連鎖、家族の輪廻を止めるには、自分の解毒が必要です。