インナーチャイルド 内なる子ども
自分の中のもう一人の自分 とも 本当の自分 ともいいます
回復への第一歩はこのインナーチャイルドと出会うことです
本来 子どもは自由奔放で 笑顔で楽しく生きています
健全な家族に生まれた子どもは 自分がこの世に生まれたことを歓迎され たくさんの愛情表現を受け 幸せを体験しながら育ちます
自我の確立とともに感情の言語化もできるようになり 自己肯定や自尊心も芽生えます
インナーチャイルドも子どもの成長と並行して生きます
ACにはこれらがまるまる欠落しています
子どもは 強い恐怖 長く続く不安 例えばDV ネグレクト 無言のコミュニケーションなどに晒されます
そこではインナーチャイルドの成長が止まっています
具体的には恐怖の体験を「記憶から消して」なかったことにします その間の記憶が抜け落ちます
その時の感情も「なかったこと」にします 恐怖も不安も悲しみも何も感じなかったことにするのです
そうしないと生きていけないからです 無意識に本能的に子どもは「なかったこと」にします
その子には もはや自由奔放な表現はありません
そんな子のインナーチャイルドは 潜在意識の奥底にたくさんのブロック(身を守る壁)を作り 身を潜めて隠れています
長い間 抱きしめられることもなく 温かい言葉かけもしてもらえずに震えています
それを探し出して言葉をかけます 笑顔で 優しい言葉をかけます
驚いて身体を固くするかもしれません 言葉をかけてあげます
「やっと見つけた 今まで寂しい思いをさせてごめんね もう大丈夫 もう心配しなくていいよ もう怖くないよ これからはいつも一緒だよ」
インナーチャイルドが安心して 微笑むまで言葉かけをします