大掃除の時期 そして一年を振り返る時期です
一番大切な自分の内側は片付いていますか
ACの心の内側
過去と現在がごっちゃになって 未来も見えてきません
片付けるにも手がつけられない状態です
過去の恐怖 不安 悲しみは いつでも思い出せます
生々しい感覚はすぐに蘇ります
過去の記憶は今も自分の中では「今」のこと
過去を過去として終わらせることができないのです
終わったこととして手放すことができません
どうしたらこれを終わらせることができるのでしょうか
大きな壁一面の小さな引き出し あるいは扉付きの収納棚 をイメージしましょう
これを整理するのに似ています
過去の様々な出来事 それにまつわる家族のエピソード その時の記憶 感覚
例えば幼い頃の親からの暴力 父親の言動 母親の表情 その時の恐怖 不安 悲しみ
これをいったん思い出します それをそのまま引き出しにしまいます そして必ず鍵をかけます
この時 過去の感情に引き込まれたりしないよう注意します
風景を眺めるように 一枚の絵を眺めるように 自分と距離を置いて眺めます
ああ あの頃はこんなことがあったんだ あんなに悲しくて苦しかったんだ
でももうそれは終わったことなんだ 過去のことを思い出して 今を悲しむ必要はもうないんだ と自分に語りかけます
そしてそれを手放します 見送ります 自分の手から離れて 川面をゆっくり流れていく船のように
過去と決別する儀式のようなものです
今まで無意識に(潜在意識の中だけで)行われていたものを 意識的に行うのです
うやむやの中で自分も気づかないうちにやっていたことを 意識してやるのです
意識的に行うことで 過去を片付け 終わらせることができます
自分の内側を少しずつでも片付けて
心穏やかに新しい年を迎えたいものです
月別: 2014年12月
自分の時間を自分のために使っているか
時間の感覚が希薄なのも ACの特徴でしょう
インナーチャイルドの成長が止まって あるいは大幅に遅れているのです
身体は時間と共に成長していくのに 心はあの頃のままです
このギャップに 多くのACは悩んでいるでしょう
そして自分の人生の時間 という感覚がないこと
あの頃は 親のことが気がかりで 心配でいっぱいだったのです
家族のメンバーの不安定 不全は 子の成長に大きな影を落とします
自分のことは後回しで 安心して時間を過ごすことができなかったのです
その上 親の支配とコントロールで「自分」という自我の感覚がありません
自分は親のもの という意識が強いのです
もちろん幼児期の子は 親の元で守られる必要があるのですが
親の所有物ではありません 親子であっても別の人格
でもこの区別ができていません
インナーチャイルドがあの頃のままなのですから
親の側を離れられない 自立・自律できないのです
十分な愛をもらっていないから 不安と恐怖でいっぱいです
握りしめている親の手を 安心して離すことができないのです
まだ親といたい 自立うることへの恐怖と不安がなくなっていないのです
親は自分のものであり続けたいから それと引き換えに自分の時間を親に差し出す
こんな感覚なのかもしれません
自分の人生の時間 という感覚を取り戻すためには どうしたらいいのでしょうか
親に奪われた時間を取り戻すことはできません
これからの時間を自分のためだけに使うことを目指しましょう
1日は24時間 眠る時間を差し引いても 長いスパンで考えるとそんなに時間はありません
自分のやりたいことを どうしたら成し遂げられるのか
そのシミュレーションをすることも大切です
そのための道筋は一つではいけません いくつもいくつも想定します
あの手がダメならこの手で それでもダメなら違う方法で… という感じです
自分を諦めないことが大切です