代表の大野木です。
【若いときの難儀は必要か?】
30代半ばのお前が言うのは早いだろって突っ込まれそうですが(笑)
「若い時の苦労は買ってでもせよ」なんてよく言われたりしますよね、、、
あくまで僕の意見ですが、
苦労は避けれるなら避けたほうがいい
と思います。
言い方を変えると、本人は夢中で必死で何かをやっていて、苦労などとは思ってないけど、周りから見たら大変な苦労をしている。
本人は努力とかそんなの考えもせずにただただ、夢中でやっている。これも周りから見れば努力者と言えるでしょう。
こんな風になれば苦労を自然と避けているとも言えて、理想的ではないかと思います。
これを楽器を始めるということに置き換えると、やはり楽器やり始めは何もかも新鮮で楽しくて、壁にぶつかることはあっても、夢中で乗り越えている生徒さんが多数です。
生徒さんは努力しているというよりは、必死で、夢中で弾いているという感じです。生徒さん誰一人として、努力してます、苦労してますなんてあまり言わないです。
でも僕ら講師からしたら、いつもお仕事などで忙しいのに、こんな弾けるようになってすごい。と思うわけです。
僕ら講師から見ると、努力してるなと感じるわけです。
ただ、半年、1年ぐらい続けると、停滞期(スランプ)がきます。
この停滞期のときに悩まれる生徒さん、モチベーションが上がらない生徒さんなどいらっしゃいます。
ですが、停滞期がなぜ来るかと言えば、上手くなっているからです。順調に上達している証拠なのです。汗水流して弾いてきた勲章と言ってもいいでしょう。
ここで踏ん張れる生徒さんはその後も長続きすることが多く、そして常に弾くことを楽しむことができると思います。
停滞期のときこそ、僕ら講師の出番と言ってもいいでしょう。と言っても僕らができるのは生徒さんの話をじっくり聞いて、少しでもためになるアドバイスぐらいです。
続けていれば停滞期は必ず抜けれます。
職務怠慢みたいな言い方になってしまいますが、やり始めた生徒さんは何も言わなくても見る見る成長していきます。
話は変わりますが、50.60代の生徒さんはかなりのレベルの高さで弾ける方が多いです。
皆さんに共通していることは、学生時代に弾いていたということです。
社会人になって余裕が出てきて、20年以上ブランクがある方でも、やはりものすごく弾けているのです。
自分では全然弾けていないと謙遜されますが、、、
プロから見ても、昔相当弾いていたなということがわかります。
そういう方は若いときに難儀をしていたということになります。
ご本人はそれを難儀と思わずにただ楽しんでいただけかもしれませんし、本当に難儀だったかもしれません。
ただ、ご本人の口からは、ものすごく努力した、苦労したとは言いません。
「ちょっと弾いていたくらいです」なんて言う方が多いですが、そのちょっとがものすごい練習量だと思います。
この謙遜振りには、ただただ尊敬しかありません。
自分も楽器を始めた頃は、ただ必死に弾いていて、バンドもやっていたので弾けなければ周りに迷惑がかかってしまうとプレッシャーもあったのでしょう。
思い返せば、その必死で夢中なのがそのときは頭では感じていなかったかもしれませんが、楽しかったんだと思います。
最後に一つ言えることは
若いうちに難儀をしても損はない
必ずどこかで報われるときがくるはずです。
と言っても自分を追い込みすぎず、楽しんで弾いてもらえればと思います。