あなたにギターを弾いてもらいたい

こんばんは！

ギター講師の櫻井です。

１ヶ月ぶりです。

前回のブログの続きです。
高校卒業後、専門学校に入学が決まり通う事になるわけですが、
今まで独学で感覚的にギターを弾いて来た自分にとっては
ギターという楽器の奥深さを理解するのと同時に自分の未熟さを痛感して
今まで何をやってきたんだろう・・・なんて自問自答することがほとんどでした。
まず、基礎練習みたいな事を一番始めに教わるわけですが、
全く弾けない自分がいる。
楽譜をもらってコードを見ても、
見た事無いコードがたくさんあって握れない。

一番辛かったのが、今までタブ譜しか見て来なかった自分にとって
五線譜の譜面が全く読めない事でした。

もちろん専門に入学した時点で「ギターを仕事にする」っていう気持ちを
持って入って来ている訳ですから、
ここまで出来ない事が多い事に気づいた時は自分に愕然としましたが、

でも、その点に関しては出来なければ勉強し練習し克服して行けば言い訳で、、、
今でこそ冷静に考えれば分かることですが、当時の僕は
「弾きたい」と思っていたギターが「弾かなきゃいけない」に変わった時は
すごい辛かったのを覚えています。

練習曲もあまり聞いたり弾いた事の無いジャンルの曲ばかりだし、
なんたらスケールを使えだのなんだの自由が利かない感じっていえばいいのかな？

でも、仕事ってこういう事です。
やりたくない事だって出来なきゃ仕事になりません。

先生達からは授業を通してそんなことを学んで来た気がします。
そんなことはプロになりたい以上当たり前なんですけどね。

そして僕が前回のブログの冒頭で
ギターで高見を目指している方や、一皮剥けたいと思ってるバンドマンのギター方に
向けて伝えたいと言っていた事。

それは、
「１音の大切さ」と「人と人との繋がり」です。

10個音出して、たった１個ミスをしても、
あんまり目立ったミスでもないし、お客さん盛り上がってるし大丈夫。
こんな考えの人も多いのではないでしょうか？

ライブハウスでライブをするとき、友達や知り合いがお客さんとして
見に来てくれると思いますが、チケットを買って見に来てくれていますよね？
そこに関しては武道館を満杯にするプロのアーティストも高校生のバンドキッズも
同じです。

お金を払って見に来てくれる以上、お客さんをお金出してでも見に来てよかったって
思わせなければならないと思います。
上記のような考えだと、僕から言わせれば単なる自己満。
たくさんのプロの方を近くで見たりお話させて頂いたりしてきましたが、
誰もが全く気にならなかった、たった1音のミスでも半年以上悔やんでる方もいました。

意識の高さです。

チョーキングひとつでも、ほんの1ミリ高さがずれるだけでピッチは変わって来ます。
その1ミリの為にみんな長い時間を費やし練習しています。
プロになればみんな上手いのは当たり前。
プロのミュージシャンはメディアに出てる人、出てない人合わせればものすごいたくさんいます。

そんな中で

あなたにギターを弾いてもらいたい

クライアントからこう思ってもらえなければ
いくらギターが上手くても仕事はもらえません。

ギターもそうですが、
人間力もプロにならなければいけないと思います。

極端な話、Aさんの方がBさんよりはるかにギターは上手いですが
Bさんの方がAさんよりきちんと挨拶などの礼儀もしっかりしているし
話をしていて楽しいからBさんと仕事をしたい。

こんな事だってあります。

音楽の世界に限らずですが、
人と人との繋がりを大事に出来る人の方が
仕事と言う面では円滑に進むと思います。
新たな繋がりもできると思います。

ライブも大事ですが、
その後の打ち上げだってものすごく大切な時間なのです。

ライブハウスだと基本対バン形式ですが、
サウンドチェック（リハ）の時に他の出演者の方達に
挨拶してますか？
他のバンドのライブの時にちゃんと前の方で
聞いてあげていますか？

何かの巡り合わせで同じ日にライブをする仲間な訳です。
みんなでそのイベントをより良いイベントにしようって
気持ちを是非持ってライブをしてみて下さい。
もちろんライバルでもある訳ですから、
負けたくないって気持ちも捨ててはいけません。
それは自分たちのライブを上記のような高い意識で
思いっきりやって下さい。

これが僕が今まで経験してきた音楽人生の中で学んで来た
事です。
参考になればいいなと思います。

話は変わりますが、4月17日に
JAZZ’Nの講師競演ライブがあります。
洋楽、邦楽のコピーから
僕のオリジナル曲もやりますのでお時間がある方は是非！