〜親として、これだけは知っておきたいこと〜
と表紙のサブタイトルにあります
親であるあなたが親の立場で読んでもいいし
自分が育った家族を思い出して 子どもの目で読むのもいい本
こんな親が子どもを苦しめていますよ
気をつけましょう
投稿者: accodependcy
本のご紹介 「毒になる親」スーザン・フォワード
この本でACの概念が広く知られるようになったと言えます
親の存在 夫と妻の「関係」が いかに子どもに影響を与えるかが分かります
こちらの画像は文庫版ですが 単行本もあります
本のご紹介 「共依存・からめとる愛」 信田さよ子
原宿カウンセリングセンター所長も務める著者は AC治療の第一人者
多数の著作の中でも ワタシが印象深かったのがこの本でした
共依存 当時は初めて聞く言葉
それが自分のことだと知った時のショックは大きかった
彼女の著作は新刊が出ると買いました
介護・看護業界の専門書にも 多く寄稿しています
全国各地で講演会 ワークショップを開いています
ブログも面白い
本のご紹介「私は私をあきらめない〜家族トラウマを越えて〜」外川 智子、 船田 真帆
こちらもワタシがカウンセラーからプレゼントして貰ったもの
この本だけが最後まで読み始めることができませんでした
中身を覗くとまるで自分のことが書いてあるようで 抵抗があったのです
カウンセリングが集結してしばらくして読みました
どこも自分のことが書いてあります
ここで始めて自分の人生はそんなに(いいえ 決して)幸せではなかった のだと気づかされます
読み手を優しく包み込みような文章で 癒されます
本のご紹介「アダルト・チルドレンと癒し」西尾和美
ワタシ自身がカウンセリングを受けていた時に
カウンセラーがプレゼントしてくれた本だったと記憶しています
西尾和美さんといえばAC治療のエキスパート サイコセラピスト(心理療法家)
日米間を移動してカウンセリングやワークショップを開いています
この本はACの理解のために読んで欲しい初歩の一冊
回復のために⑩ 自分を諦めない
回復への道のりは 時間がかかります
今までの人生観を180度変えるような変化です
今までの嗜癖を手放して 新しい自分に生まれ変わる
今まで抱えて来た負の感情を手放し プラスの感情で生きるのです
人生を生き直すのですから 今までの一つひとつを学び直すのですから
希望よりも不安の方が大きいでしょう 今までとは違う恐怖かもしれません
今まで慣れ親しんだ感情や感覚に無意識に戻りたがる傾向も充分にあります
そんな自分の感情や欲求に気づくことが必要です
認知~物事の見方 捉え方 感じ方~の変化を
かつての自分と比べながら 少し離れた距離で自分を眺めることも必要です
コミュニケーションの変化
感情の言語化が上手くできているか 戸惑い 失敗しながら繰り返します
失敗すると次の行動がなかなかできないものですが 失敗から学びます
特にコミュニケーションのトレーニングは 相手によって左右されます
相手から自分 又は自分から相手への一方通行ではなく 相互通行だからです
相手の言語能力 コミュニケーション能力も見る必要があります
自分の身近に 新しい人生の師とも言える「コミュニケーションの達人」がいれば
その人からたくさんのことを学ぶことができます
今まで他者から学ぶことをしてきませんでしたが 学ぶものはたくさんあります
当初は自分と似たコミュニケーションパターンの人に惹かれてしまいがち
ACやACっぽい人は かなりたくさんいるとワタシは思っています
これには充分気をつけなければなりません
そして少しでもできたことを評価して自分を褒めてあげる
自分で自分を諦めてしまわないことです
回復のために⑨ コミュニケーションのトレーニング
ACの最大の弱点 コミュニケーションの不全は
インナーチャイルドを癒すことで大幅に改善されます
ACがなぜ他者とのコミュニケーションが上手く取れないのか
手短かに言えば「自分のことでいっぱいいっぱいで 外に目が向かない」からです
自分の内側が片付いていないのです
遠い昔に「言いたくて言えなかったこと」「して欲しくてしてもらえなかったこと」
「言って欲しくて言ってもらえなかったこと」がまだ終わっていません
これが片付かないので 次の段階に進めません これが終わらないと成長できないのです
まずインナーチャイルドに向けて癒しの言葉をかけます
「今まで長い間ほったらかしにしてごめんね」
「やっと出会えたね もう心配しなくてもいいよ もう大丈夫だよ」
「これからはいつも一緒だよ もう安心していいんだよ」
インナーチャイルドが笑顔を見せるまで これを続けます
インナーチャイルドが癒されることで 過去の悲しみは激減します
閉ざしていたインナーチャイルドが解放されることで 自分の感情を言葉にすることができるようになります
自由奔放な子どもの表現が ようやく目覚めるのです
ここでようやく外の世界に目を向けることができます 他者の言葉や感情に関心を持つことができるようになります
ようやく他者とのコミュニケーションをとる準備ができます
自分の感情を言葉にする 相手に伝える
相手の言葉を聴く 相手の感情を受け止める それを言葉にする 相手に伝える
この一連の作業ができるようになるのです
コミュニケーションは相互通行 一方通行ではないことを知ります そしてそれを実践できます
繰り返し実践することで上達します
子どものままだったインナーチャイルドは成長を始め 少しずつ実年齢に近づきます
回復のために⑧ ネガティブな感情を手放す
ACの感情にはポジティブな感情がほとんどありません
幼児期から「幸せ感」が乏しいのです
親から与えられるのは いつのも恐怖と不安
自由奔放な感情を抑え おどおどしながら育ちました
楽しい 明るい 溌剌 元気 などのキーワードは本当に少ないのです
代わりにネガティブな感情にあふれています
親の口から出た子どもへの否定的な言葉は そのまま子ども自身の感情のベースになります
生まれて来てごめんね 生まれて来なきゃよかったね 自分なんかいない方がよかったね
こんな感情がベースにあるので 人生そのものを 生きていることを「幸せだ」と感じることができません
楽しいことがあっても一瞬の花火のように煌めいて すぐに元の暗闇に戻るのです
この感情を手放します
自分はこの世界に生まれて来てよかったのだ 歓迎されていい存在なのだ
生きていることを普通に喜び 幸せを求めてもいいのだ
自由奔放な感情を表に出していいのだ 笑顔を見せてもいいのだ
喜怒哀楽を表現してもいいのだ 涙を流して泣いてもいいのだ
自分を愛していいのだ
自分に向けて 肯定的な ポジティブな言葉を与えます
回復のために⑦ 自他の境界を分かる
ACの人間関係と距離感
他者との関係が上手く作れないのは 親の過保護・過干渉というものが大きくありました
子どものすべてを取り込んで支配・コントロールする親との関係でした
子が親離れできない 親が子離れできない
この関係性だけを学んで大人になります
自分と家族のメンバーとは「他人ではなく同一」が刷り込まれます
子どもは家族内の不安と恐怖で 親にしがみついていなければ命を落とします
子どもは自我を育て確立することを無意識にやめてしまいます 親が奪うのです
家族以外の他者とのコミュニケーションを学ぶことがありません
親は子を自分の分身どころか 自分そのものとして子を育て
子はそれが愛されている証だと受け止めて育ちます
一卵性親子 などと言われます
親子の間には「家族であっても他人である」という当たり前の認識が存在しません
親は子の内側にまでずかずかと入り込んで来ます
親はこうすることが愛だと思い込んでいます
当然ながらこの関係には自他の境界がありません
ACはここからの解放を目指すことになります
まず「私はこの世界に たった一人で存在している」ことを分かることです
家族やきょうだいや親戚がいても 「自分」という存在はひとつだということです
自分の人生の時間は 他の誰でもない自分のために使われる ということを分かることです
自分とそれ以外の他者は 違う人間なのだということを分かります
ACにとって「孤独」は 恐怖と不安以外の何者でもなかったのですが
孤独であることを受け入れ それを楽しむことができるようになります
今まで自分を縛り付けてきた家族 親と決別することを決めます
回復のために⑥ 過去を終わったこととして手放す
ACは過去に生きています
インナーチャイルドが 成長しないまま あの頃で時間が止まっています
過去の恨み憎しみ悲しみは すぐ側で生きています
きっかけがあればいつでもすぐに蘇ります
これらを手放すことが必要です
過去に囚われすぎていることで 今も未来も手に入れることはできません
終わらない悲しい過去にしがみつくのは それが終わらないからです 終わらないから執着が残ります
インナーチャイルドの癒しの過程で 今まですべて自分が悪いと思っていたことは
実はそうではなくて 親のせい そう育ったせいだと分かることが大切です
自分が悪いのではない 親が悪いのだと分かることです
ACにとって一番大切な(まだ自分が求めたものを何も貰っていない)親です
愛着はたっぷり残っています
それを手放すのです 諦めるのです 覚悟して「もう貰えない」と分かるのです
できれば親に向かって「この世に生んでくれたこと」には感謝しましょう
「ただ 育て方を間違えたね」と言っても構いません
これで親から離れることができます
親との関わりを 離れた距離から眺めることができます
自立の第一歩です