ピアノの鍵盤


教室には3台のピアノがあります。
その1つのワルトブルグというピアノの鍵盤(白鍵)は象牙でできています。
象牙の鍵盤はいまではとても珍しいものとなりました。
現在のピアノはどんな高価なものでも主として合成樹脂の鍵盤です。
ワルトブルグが私のところに来て4半世紀。
ずっと一緒に過ごしてきました。
初めてその音を聴いたときのドキドキ感は、いまでも覚えています。
その音の響きはやわらかくて温もりに溢れていて、
こどもだった私ですが、まさにとりこになってしまいました。
鍵盤は今では磨り減って少しデコボコしてきました。
黄ばみも出てきて木の年輪のような模様が浮き出ています。
教室にいらしたら、ぜひその鍵盤に触ってみてください。
やさしい指あたりで、冬でもひやりとした冷たさがありませんよ。

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