ジャコメッティ展やらミュシャ展やら

国立新美術館のジャコメッティ展を見に行きました。

ジャコメッティは彫刻家です。油絵や版画もたくさん残しています。大好きです。

今回はフランスのマーグ美術館というジャコメッティ作品を多く所有する美術館から借りての大きな展覧会でした。

きっとどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。細い身体、無数の線が重なるドローイング。鉛筆の素描などはカフェのポスターに飾られているのを見かけます。

展覧会では「どんな人だったのか」ということに触れることができます。

イタリア系スイス人で女性にやぶさかでない(女性が好き)奥さんは22才年下のアネットとか、スイスの故郷が好きだったとか、周りの人から愛されていたとか、水場やトイレもない小さなアトリエを40年も使い続けたとか(お金があっても)。アトリエが狭いのに我慢してたわけじゃなくて、「時とともにだんだん広く感じる」と言ってたそうです。

写真で見る彼の深くしわの刻まれた顔を覚えていましたが、展覧会では若い時の写真もありました。「若っ!しわない」と思った・・。

ジャコメッティいいですね。琴線にふれますね。特に歩く男の下絵が好きです(写真なし)

日本人にとってジャコメッティって名前、親近感ありますよね?じゃこと米だもん。炊き立てのご飯にちりめんじゃこが乗ってる的な。そんな名前も好きです。

細くて針金みたいな身体も、描きかけのような人物の油絵も、にぶい色でものすごく美しい風景画も、変な形だけど何か異質じゃないっていうか、懐かしささえ感じるあるある感。人間だもの。削ぎ落として本質だけ。ぐさっとくるよ~。

写真を撮っても良い作品(太っ腹)↓

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国立新美術館ではジャコメッティ展の前はミュシャ展やってました。ものすごい盛況でした。ミュシャもポスター芸術として誰もが目にしているけれど、今回は故郷スラブ民族の歴史を描いた「スラブ叙事詩」という大きい連作が展示されました。ものすごく大きいからキャンバスを木枠に張るのではなく、キャンバスの淵に穴をあけてひもを通して壁に張ってました。

民族の痛みと平和への祈り。人の思惑、切なる願い、痛み、怒り、神、祈り、幸福など形として見えないけれど人を作っている色んな思想や感情を美しい人間の姿に変えて表現していました。構図も素晴らしく長い時間絵の前に立っても次々と発見がありました。民族の歴史を素晴らしい絵で伝えたミュシャ。これが最も大事な仕事だったのですね。

ミュシャもずっと好きでしたけどスラブ叙事詩を見て益々好きになりました。

 

投稿者:

こどもぐるぐる

幕張コミュニティセンターで絵画造形教室をしています。