ハーブ&ドロシー

昨日、佐倉の川村記念美術館で映画「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」
というドキュメンタリー映画を観ました。
ハーブとドロシーは現在90才近いおじいさんと70代後半のおばあさん。
現代美術のコレクター「ヴォーゲルコレクション」としてニューヨークアート界の有名人夫婦。
で、ありながらハーブは郵便局員、ドロシーは図書館司書として働いてきた普通の人たちです。
ニューヨークの小さなアパートは膨大なコレクションで床から天井までめいいっぱい。
ワシントン・ナショナル・ギャラリーに寄贈したのですが、まだまだあります。
ナショナルギャラリーではこれ以上受け入れられないということで、
これからアメリカの50の州の美術館に50点づつ寄贈していく様子も
次の映画として製作されるそうです。
監督は日本人女性 佐々木芽生(ささきめぐみ)
長年、自分たちの気に入るもの、住居に入るもの、手の届く値段という基準で
買い集めてきたそうです。
値段が上がったら売るなんてことはせず、欲しいから買う、買えるものを買う。
という自分の心の基準で集めています。
この映画を観ると現代アートをひとつ飾ってみようかな、なんて身近に感じられます。
自分基準オンリーの素敵さ、おもしろさ!が見えてきます。
ハーブとドロシーが作品の感想を言っているところも必見。
お子さんはいらっしゃらないお二人ですが、
(よく家族のコレクションって邪魔に感じちゃったりしますが)
旦那様であるハーブの熱意、審美眼が奥様のドロシーに影響を与え
二人で「ヴォーゲルコレクション」を築きあげることになる過程も
興味深いです。
http://www.herbanddorothy.com/jp/