こんばんは、びおら~1号です。
お久しぶりの『幕フィル的 楽器紹介』
今回は、「弦楽器共通のもの」について
お話ししたいと思います。
まずは、ちょっと変わった視点で。
この写真は前にちょっと触れた「駒」のアップです。
なんとなく、ウルトラマンシリーズの
「なんとか星人」みたいに見えませんか?
肩に弦をしょって ふんばってるみたい・・・。
この写真はヴィオラのですが、
チェロやコントラバスだと 長身足長になります(笑)。
駒の向こうに見える、黒い丸いものはミュート(弱音器)です。
弱音と言っても、演奏用のは音色を変えるために使われます。
今度の曲では、『新世界』の2楽章で
弦楽器の全パートがほぼずっとミュートの指示なので、
音色の違いがわかるんじゃないでしょうか。
ミュートは大抵はゴム製で、
使うときはこんな風に駒にはめます。
ヴァイオリン形のもあります。
そして、糸巻きの部分。
弦の両端にはいろんな色の糸が巻かれてますが、
配色は銘柄によって違うんですよ。
弦を巻きつけた糸巻き(ペグ)を回して
調弦(チューニング)をします。
実はこのペグ、ネジになってるわけではありません。
木と木の摩擦で止まってるだけなんです。
途中に開いてる穴に弦を通し、巻いていきます。
真ん中へんと端の所が、摩擦で減ってテカってますね~(^^;)
ただ、この構造のために、空気が乾燥すると
木が縮んで止まりにくくなります。
ケースを開けたら、弦が緩んでてビックリ!!なんてことも★
あと、微調整がしにくいので、弦を引っ張ったり押したり、
アジャスターという部品をつけたりしてます。
コントラバスだけは 弦が太く張りが強いので、
金属の歯車がついた構造になってます。
ちなみに楽器の材質は、スプルース(マツ)、メイプル(カエデ)、
黒檀と、かなりの部分が木材です。
なので、湿度が低いと乾燥して音がよく響きます♪
(弓の毛はパンパンに張っていきますが。)
逆だと、もちろん・・・(- -;)。
さて、演奏面で ボウイングの話を少し。
弦楽器の弓使いは、楽譜にはこんな感じに書き込みます。
(仮面舞踏会・ワルツの ヴィオラの楽譜です)
Π が「ダウン」で、手元から先へ。
∨が「アップ」で、先から手元へ。
基本的にコンマス(コンミス)に従うんですが、
1stヴァイオリンにないフレーズだったりすると、
各パートトップが考えて決めます。
トレーナーの助言や、テンポなどの都合で
時々変わったりするので、書き込みは必ず鉛筆で!
余談ですが、12月のアンサンブルの時に、
普段は管楽器を吹いてる人で、
弦楽器で参加した人が2人いました。
その時、この書き方にちょっと戸惑ったそうです。
ボウイングに慣れてない上に、管楽器の場合
Vは「ブレス(息継ぎ)」の記号だから・・・。
というわけで、弦楽器編はこの辺で。
次回はファゴットの予定です。お楽しみに♪