こんにちは、びおら~1号です。
連休の真ん中、21日は練習は休みでした。
いい機会なので・・・
お茶の水の楽器店「クロサワバイオリン」で、
バイオリン製作の講座に参加してきました。v(^^)
(普段は「ヴァイオリン」表記ですが、今回は「バイオリン」で統一します)
幕フィルの話ではないけど、
楽器紹介の番外編みたいなノリでお届けします。
なんでも、お茶の水店・常駐リペアマンのバイオリン職人
トマゾ・プンテッリ氏がイタリアに帰国するので、
その前にバイオリンを一本製作しつつ、
バイオリンについて学べる講座を開くそうです。
店頭にも案内が出てました。
光っちゃってて見づらいですね(汗)。
本当は全5回の無料講座なんですが、
1回目は行けませんでした。
この日は第2回になります。
15分ぐらい早く着いたら、まだ準備中でした。
店舗2階のチェロコーナーに、
スクリーンを設置して、イスを並べての開講です。
こちらがトマゾ氏です。
彼の話は、ひたすら英語・・・★
店員さんが通訳してくれてました。
前半は、バイオリン族のそもそもの起源と、
弓が現在の形になるまでの歴史。
いろんな図や写真を示して説明していきます。
ここに映ってるのは、昔の色々な弦楽器です。
8世紀から10世紀頃、遊牧民が羊を呼び集めるために
箱に弦を1本張ったものに、狩りの弓を使っていた、とか。
17世紀頃に音楽用の弓が出てきた、とか。
普通の本には、ここまで載ってないですよ~♪
もちろん、その後バロックの弓から
現代の形になるまで、と続きます。
そして、ちょっとコーヒーブレイク。
にしても、製作中のパーツが乗ったテーブルに・・・。
「万が一こぼしたら大変なことに(汗)」と、
内心思った私は小心者?
その間に、製作中のものをじっくり見られました。
最初の写真にパーツが揃ってますが、
これは、横板の型をはずす前の状態です。
薄い板を型に合わせて曲げて、この形になるんですね。
4つの角が内側から補強され、
上下の中央にもブロックが付いています。
表板と裏板は、削り途中。
けっこう厚くて、削り跡も見えます。
持ってみたら意外に重くてびっくり!
楽器の軽さを考えると、まだまだ削るんだなあ・・・。
さて後半。
実際の製作工程を、写真で説明していきます。
その中から、スクロール(先端の渦巻き部分)を紹介します。
ネックの形に切ったあと、印をつけて
少しずつ削るんだそうです。
ここが職人の腕の見せ所と、どこかで聞いたような。
渦巻きを彫りあがったのがこれ。
その他、表板と裏板を切るところや、
角の補強部分をアップで解説、などなど。
ここで、トマゾ氏がこんなことを言ってました。
「日本製のノコギリが一番だよ!
ストラディバリの時代に それが無かったのは残念だね」
(※注・英語から訳されたものを、多少アレンジしてます)
こんなところでも、日本製品は評価されてます。
でも、その時代って日本は鎖国の江戸時代・・・。
その頃にバイオリン族がほぼ完成したわけで、
歴史ってすごいなあ、と思います。
講座終了後、自分の楽器を点検してもらいました。
見た目わずかに「?」な部分がありましたが、
「Don’t worry, no problem.」と言って、
どういう状態か説明してくれました。
(もちろん通訳つきです)
他の部分にちょっと手を入れてもらって、
あとは問題ないそうです。安心しました。
これでこの日は終了。
他に10数人が参加してたんですが、
私以外は全員 男性でした。
中には直接英語で質問してた人も☆
まあ、なかなかない機会ですからね。
また行きたいな・・・と思ったけど、
次回は 午後が須藤先生の弦分奏の日~(T▽T)。
その次は、本番1週間前★
次に行けるのは最終回かも・・・。
完成した楽器でのLive、聴きたいです。