いよいよ本格始動!
『幕フィル的 楽器紹介』です。
まず最初は、オーケストラといえばこの楽器、
ヴァイオリンです。
楽器の構造はわりとシンプル。
本体の中は空洞で、弦と本体の間に立っている
「駒」が弦の振動を伝えて、音を響かせます。
実は駒の下あたりの(外からは見えない)胴の中に、
「魂柱(こんちゅう)」という つっかい棒のようなのが入ってて、
駒とセットで大事なパーツです。(両方とも接着はされてません)
これらが倒れたらオオゴトです★
弦の材質は、スチール・ナイロン・ガット(羊の腸)があり、
さまざまな銘柄の弦を、音色などの好みで使います。
でも、ガット弦は音はいいけど湿度などの影響で切れやすいし、
お値段も高い(^^;;)ので、あまり使ってなさそうです・・・。
遠くから見てるとヴィオラとの区別がつきにくいですが、
並べると・・・
こんなに違います。(もちろん右がヴァイオリン)
正面からの比較写真は良くあるけど、
厚さもわかるように横から撮ってみましたv(^^)
そういえば、両方弾いてるHさんいわく
「ヴァイオリンって小回りがきく楽器だったんだ~。」
細かい動きは、ヴァイオリンの方が楽みたいです。
実際のオーケストラの楽譜は こんな感じ。
(ベートーヴェン作曲「エグモント序曲」の2ndヴァイオリン)
1stと2nd は、同じ楽器でも役割がだいぶ違います。
見づらいけど、3段目は「その音を16分音符で刻む」だし、
5段目はひたすら8分音符。
この時1st は、メロディーを弾いてます。
オーケストラでは、そういうのが多いんです。
そこで、それぞれのパートについて聞くと、
【2nd の場合】
・CDを聴いても、楽譜を見ないと自分のパートがわからない
・伴奏、リズム、対旋律など、色々やって楽しいけど報われない
・地味な楽器の、ある種 究極。曲の全てを知ってないとできない
・苦労は、主旋律(主に高音)と伴奏(主に低音)の板挟み
【1st の場合】
・メロディーでわかりやすい
・音が高い!(音程が取りにくい)
・・・な、なんだか2nd はボヤキだらけに見える(汗)。
でも更に聞くと、1st も2ndもそれぞれの面白さがあって、
どっちが好きとかは無いそうです。
パート分けは、幕フィルでは各自の希望で
だいたい決まるんだそうですよ。
そしてオケでの醍醐味は、人数が多いこと。
みんなで音が揃ったときは、鳥肌モノで気持ちいいとか。
作曲家の好き・嫌い(苦手)を訊いてみたら、
「好き」の一番人気はブラームス!
なんと、回答7人のうち、5人が挙げてます。
うんうん、ブラームスの弦楽器はオイシイんですよね~♪
他はバッハ、ヘンデル、ドヴォルザーク、チャイコフスキー等。
面白いのがモーツァルトで、
「好き」と「苦手」が同じくらい・・・。
聴く分には楽しげな曲が多いけど、
演奏ではごまかしが効かないから、でしょうかねぇ★
ところで、世間の大方の人の
ヴァイオリン弾きに対するイメージって、
「小さい頃からやってるんでしょ?」
「楽器だって、(買うと)すごく高いんでしょ?」
「難しそうな楽器を弾けるなんて、すごいわねぇ~」
・・・という感じじゃないでしょうか。
下手すると、違う世界の人みたいな☆
でも、アマチュアの場合はいろんな人がいますよ~。
まず、ヴァイオリンを始めた時期は、けっこうバラバラ。
早い人は4歳とか、小学校3年生とかだけど、
(ちなみにコンマスと2ndトップ)
中学・高校・大学からとか、大人になってからの人もいます。
(実はコンミスHさんも!)
始めたきっかけは、学校のクラブ活動が意外に多いですねぇ。
プロはともかく、趣味で弾くならそれでも大丈夫。
クラブで始めた人だと、先生などに
楽器を決められる場合も・・・(小柄だから、とか)。
最後に、楽器のお値段の話を。
プロで活躍する人なら、ストラディバリとか
何千万~億の楽器を使う人もいます。
でも普通のアマチュアには無理!(笑)
ある楽器店のHPやチラシを見る限り、
初級・中級向けで、ケース・弓など込みで
20~60万ぐらいが多いようですね。(せいぜい100万超え)
初心者向けで、5~10万ぐらいといったところ。
さすがに、通販で見かける「セットで1万円!」なんてのは
「どんな音がするか怖い」とか。ですよねぇ・・・(- -;)
というわけで、《ヴァイオリン編》でした。
本当はボウイングのこととか、
入れたかった内容はあるんだけど、
長くなるのでこのへんにします。
弦楽器共通の内容は、別記事で補足したいと思います。
では、次回をお楽しみに♪ (びおら~1号)