カテゴリー別アーカイブ: 楽器紹介

エフ字の謎

皆様おまっとさんでした
出没!カウントダウン・まくフィルのお時間です(いろいろ混線中)
本番まで残り17日

このところブログのテンションおかしいけど大丈夫なのか
どっかにアタマのネジ1本落っことしてないかと
ちらほら心配の声がささやかれている?不肖にゃべでありますが
本人至って健康 定常状態であります

それにしても 皆様覚えておいででしょうか
何がって ほら 例の弦楽器クイズ
な~がい間 待たせてご~めん…なさい(キロロ風謝罪)
もはや皆さん どーでもよくなっているかもしれませんが
ケジメの正解発表です ででん!

① ⇒ チェロ
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② ⇒ ヴィオラ
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③ ⇒ ヴァイオリン(1st某氏の)
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④ ⇒ ヴァイオリン(2nd某女史の)
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でしたー わかったかなあ…
コントラバスがなかったという引っかけ問題(ごめんなさい)
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(↑ふて寝中のコントラバスさん)

ちなみに 1.
クイズ写真に写っている弦楽器共通の「f字孔」という穴
この形状や大きさのバランスがぁ…
音響工学的にぃ…
あと物理的強度もぉ…
などなど 掘り始めるとだいぶ深いお話らしいんですけど
まっ 謎は謎のままとして
にゃべ的結論は 今回のクイズは意外と難問だったってこと!
(出題者本人も写真の見分けつかず大混乱)

ちなみに 2.
1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンは同じヴァイオリンです…念のため
楽器屋さんで「セカンドばよりん買いに来たんですけど」って
一度ためしに言ってみたい気もしますが

では 次回第2問までごきげんよう さよならっ

Trp にゃべ@ダイソムリン払いのけるもナンパ男にはなりきれず

幕フィル的楽器紹介《移調楽器》

今回は、移調楽器のお話です。
移調楽器って何?という方もいると思います。
音楽の授業で習ったり、ピアノをやっていて読んでいた楽譜は、
書いてある音と実際に出る音が同じですね。
「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、オーケストラの楽譜をピアノで弾くと、
違う調になってしまう楽器がいくつかあります。
おもにトランペット、ホルン、クラリネットですね。
なぜかというと、楽器の成り立ちに理由があります。
過去の楽器紹介シリーズでも書いてますが、
トランペットやホルンは、昔はバルブがなく管を巻いただけの楽器で、出せる音が限られるため、
曲に合わせた調の楽器を持ち替えて(管を差し替えて)演奏していました。
そして楽譜は、その管の基準の音を「ド」として書かれています。
なので古典の曲だと、inEとかinAとかいろいろ出てきます。
現代でも、この書き方をする楽器は多いですね。
ちょうどいい例があるので、見てましょう。
それは、9月まで放送されていた『あまちゃん』のオープニングテーマです!
番組は見てなくても、一度は聴いたことぐらいあるのではないでしょうか。
この曲の最初は、「ドレミファソラシド」と音階を上がっています。
ハ長調なので、ピアノの楽譜ならシャープもフラットもつきません。
しか~し!移調楽器の楽譜ではこうなります。

じぇじぇじぇ?! シャープが2つ!でも出る音はハ長調の音階なんです。
この楽譜はinB。あ、普通はB♭と書かれますね(^^;)
この場合、B♭=変ロ長調の音階が「どれみ・・・」として楽譜に書かれます。
(注・ややこしいので、ピアノと同じ実音を「ドレミ」とカタカナで、移調譜の表記をひらがなにします)
そのままだと「ど」と「ふぁ」が実音でシとミのフラットになるので、シャープ#で半音上げます。
もうひとつ例をあげましょう。
皆さん、小中学校でリコーダーを練習してませんか?
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーは、基本的に指使いが同じです。
で、穴を全部ふさいだ最低音が、ソプラノはC、アルトはFですね。
これを、最低音を「ど」として楽譜にするなら、アルトはF管、ということになります!
そして、ソプラノではファ(F)の指のところで、アルトではシのフラット(B♭)が出る。
そうすると、H(実音のシ)を吹くにはソプラノのファシャープの指使いになりますね。
だから、inFでアルトの楽譜を書いてハ長調にするには、ファにシャープをつける、というわけです。
オケに戻ると、クラリネットがこの要領で演奏してます。
主にA管とB♭管(たまにE♭管)を使い分けますが、
楽譜の「どれみ」に指使いが対応しているそうです。
ただ、持ち替えてすぐは、さっきまで出ていた音とずれるのがちょっと変な感じだそうですが・・・。
さて、これが金管楽器だと通用しません。
同じ指使いでいくつもの倍音が出るため、
楽譜の音符が実音で何の音になるのか、把握して音を出す必要があります。
吹奏楽なら、トランペットはinB♭、ホルンはinFで書かれるのでずっと同じ読み方で済みますが、
前述のとおり、オケではいろいろな調で書かれます。
さあどうしているのだろう?と質問したところ、
ホルンのD氏から詳し~い説明をいただきました。
ただ・・・、私の頭ではなにがなにやら(゜゜;)
要約できないので、そのまま載せちゃいます☆
(一部文字化けしてたので、勝手に記号に置き換えました)
ではどうぞ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ご質問にあった移調読みについてですが、人それぞれの方法で読み変えているのでしょうが、私の方法を…。
まず、ホルンの基本が皆さんにとって慣れないinFです。これを基準としてinE♭は一音下げて読みます。
同様に?inGは一音上げて読む。(まだまだこんなのは序の口ですよ、ついて来て♪)
次にinDは五線譜を一段下げて読む。逆にinAは五線譜を一段上げて読む。
さぁ~つづいてはinC、これは普通にドはC、レはD、ミはEと考えて。
inB♭はもっと簡単!ホルンの多くがF管とB♭管がセットになったダブルホルンが主流なので、なんとなく読み変えが身についている。そう、なんとなく…。
次にinHはinB♭の半音上、もしくはinCの半音下。
こんな感じです、しかし色々な音階が出て来るのは古典などが中心でこの頃はピストンなどがない時代で(ナチュラルホルン)譜面も非常に簡単なのでなんとかなっているようです。
解りました?慣れですよ。慣れ♪
長文で失礼しました!役に立ちますかねぇ!?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・だそうです。ホルン吹きってすごい。
ちなみに某トランペット吹きさんの場合、
「(実音の音名を)楽譜に書く」 だそうです。わかりやすい。
以上、移調楽器について、でした!
(びおら~1号)

浜松市楽器博物館

まだまだ残暑が厳しいですねぇ。
こんにちは、びおら~1号です。
先週のお休みにワタクシは、
「ブラスバンド・キャンプin浜松」というイベントに参加してきました。
http://bbch.blog.ocn.ne.jp/
この場合のブラスバンドとは、金管楽器と打楽器だけの英国式金管バンドです。
全国のブラスバンド愛好者が集い、2泊3日で練習・コンサートを行いました。
(ワタクシ、オケでヴィオラを弾きつつ、英国式ブラスのコルネット吹きでもあります)
まあ、今回はその話ではなく(^^;)。
実は浜松行きの目的はもう一つありまして。
それが、浜松市楽器博物館です!
http://www.gakkihaku.jp/index.html
世界各国の楽器や、オケで使われる楽器の初期のものなど、
おなじみの楽器から珍しい楽器まで、たくさん展示されています。
楽器好きにはたまらん場所です♪
ブラスキャンプの集合前に行ってきました。

入館してすぐのアジアのコーナーは、ガムランなどがフロアいっぱいに展示されてます。
色鮮やかな楽器群は圧巻です。(写真撮影は自由にできます)
韓国雅楽の楽器に、こんなのがいました。

この楽器博物館、所々にモニターとヘッドホンのセットがあり、
演奏の様子を見たり、珍しい楽器の音が聴けます。
(一部、画像無しのものもあります)

この虎?は右下の棒状のものを使って、
頭を叩いたり、背中のギザギザをこすっていました。
地下に降りると、奥の部屋が鍵盤楽器コーナー(ピアノやチェンバロなどなど)。
手前はアフリカやヨーロッパや南米など世界各地の楽器コーナーです。
ヨーロッパコーナーには、オケで使われる楽器の祖先などがたくさん。
その中から、チューバの祖先ともいえるセルパンです。
本体は木製で、吹き口は金管楽器のマウスピースのよう。


画面右上には、こんな説明がありました。
セルパンはフランス語で『蛇』の意味。
今年はある人からセルパンの写真入り年賀状をもらいましたよ(^^;)
弦楽器も、ステッキに弦がついたようなヴァイオリンとか、
ヴィオラ・ダ・ガンバなどのヴィオール族などがありました。
写真はちょっとわかりにくいですが、ミュートヴァイオリン。

鏡に裏側が写っていて、表板の裏側です。
つまり、胴が無いから響かなくて音量が出ない、というわけ。
アジアコーナーの一角に、馬頭琴もありました。

モンゴルの楽器。絵本『スーホの白い馬』も置いてあります。
どんな話だったっけ?と読んだら・・・泣けます(T_T)
実はキャンプの会場は、同じ建物の2階だったのです。(博物館は地下1階~1階)
練習の休憩時間に、ショップに行く人多数(笑)。
ミニコンサートもやってたりするので、
興味があればぜひ行ってみてください!
じっくり見れば、2時間や3時間かけて楽しめます。
《おまけ》
楽器博物館のすぐ裏手に、ドイツのビアホールみたいな雰囲気(行ったことないけど)の
地ビールレストラン『マイン・シュロス』があります。
http://www.hamamatsu-soko.co.jp/ms/
ブラスキャンプの打ち上げはここでした。
広々としていい感じ。料理もおいしいですよ。ビールも私は飲めないけどおいしそう。
ビール好きな方は、こちらもおすすめです。

コントラバスあります!

みなさま、ご存じでしたでしょうか?
幕フィルには団所有のコントラバスがあるって!

そうなんです
2台もあるんです。
弓もありましたよ。
楽器を引っ張り出して
備品係でFgのNちゃんと、指揮者の福田先生に
コントラバスを構えてもらいましたー。

楽器はあるんだけど、弾き手がいなんだよなー。
でもねえ、実は、シゴトの都合で退団した
コントラバスのTさんが復活する模様です!
やったー!再入団だー!
というわけで、Tさんが復活しても
ぜーんぜん足らないのよ、コントラバス!
以前弾いてたけど、楽器がない!
楽器はあるけど毎週担いで行くのは大変だあって思っている。。。
そんなあなたをお待ちしておりますわー。
とりあえず、お気軽にお問い合わせくださいね!
問い合わせ先はコチラ→幕フィルのホームページ
このブログのコメント欄からでもOKです!

変り種ホルン、集合~♪

こんばんは、びおら~1号です。
連休あたりに更新しようと思ってたのに、
体調を崩して寝込んでました(T_T)。
皆さま、風邪やらノロやらインフルエンザやら、
いろいろ流行りそうなので気をつけましょう。
さて、今回は久々に復活!!
《幕フィル的楽器紹介》シリーズです!
でも番外編・・・(^^;)
年末の初見大会の日に、ホルンの皆さんが
いろんなホルンを持ってきてたので、
ここで一挙に紹介します!
まずは、こんなのから。

(注:吹いてる人はクラリネット奏者)
普段オーケストラで見るものと、
なんだか違うのがおわかりでしょうか?
この楽器、「メロフォン」といって、
バルブを右手で操作することと、
そのバルブが「ピストン」(トランペットと同じ)
なのが特徴です。
昔(1960年台くらい?)には、小中学校などの吹奏楽で
ホルンの代わりに使われたりしたらしいです。
私も、現物を見たのは初めてかも☆
こちらが普通のホルン(フレンチホルン)。
上の写真と比べてみてください。

だいぶ違いますね~。
メロフォンは、全体にシンプルだし。
厳密にはフレンチホルンとは違う系統だとか、
いろいろあるようなんですが、
マニアックになり過ぎるのでこの辺で・・・。(^^;)
さて、今度はこんなのを。

ちっちゃい!かわいい!(^^)
でも、作りはちゃんとしたホルンですよ。
もうお一方、正面から見て。
(注:吹いてるのはチューバ奏者です)

最近、楽器店でたびたび見かけていたこれ。
「ポケットホルン」と言うようです。
小さい分、音域は普通のホルンより高く、
トランペットと同じBb管だそうです。
ここ数年で出てきた楽器のはずで、
「見た目でウケる」のが主な使い道でしょうか?!
そして、前回も載せたこの写真。
自分の楽器を抱えたまま
ポケットホルンを吹くT氏。

大きさの違いがよくわかります。
前回ちらっと触れましたが、
このT氏の楽器もフレンチホルンじゃないんです!
実際に吹いている様子がこちら。

これも、フレンチホルンより構造がシンプルです。
この楽器は「ウインナホルン」といい、
ウイーンフィルで伝統的に使用されています。
テレビで放送していた「ニューイヤーコンサート」で
見た人もいるかもしれませんね。
この楽器の特徴は、大きく二つ。
一つは、バルブがロータリーではなく、
「ダブルピストン」というシステムなこと。
レバーを押すと、二本一組のピストンが
同時に動いて音程を変えます。
・・・と、本などには書いてあるけど、
実は私もイマイチ理解できてません★
今ではウインナホルンにしか
使われてないシステムなんだそうですが。
とりあえず、見た目がけっこう違うので、
アップで写真を載せてみます。
こちらがウインナホルン。

横に六本並んだ管がそれのようです。
ダブルピストンの場合、ピストンの中にも
空気(息)が通るんだそうです。
(普通のピストンは、空気の通り道を変えるだけ)
で、こちらがフレンチホルン。

ロータリーは、丸い蓋の中にある
シリンダーが回転して空気の通り道を変えます。
・・・言葉だけだとわかりづらいですが、
こんな感じで違います。
そしてもう一つのウインナホルンの特徴は、
吹き口近くに、くるっと巻いた管があること。
これは、バロック~古典の頃に使われた
「ナチュラルホルン」の名残です。
トランペット編で紹介した
「ナチュラルトランペット」と同じく、
管を巻いただけの、バルブ無しの楽器。
ホルンの場合は、色々な調で演奏するために、
さまざまな長さの管を差し替えて
演奏していたそうです。
それがウインナホルンに残っているとか。
でも、管を差し替えることはほとんどないそうです。
というわけで、ざっくり説明しましたが、
なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
ホルンパートの皆さま、
(図らずも?)ネタ提供と、撮影のご協力
ありがとうございました♪
《幕フィル的 楽器紹介》の本編も、
そろそろ再開する予定です。
団員の皆さま、ご協力をお願いしますm(_ _)m
ではまた~♪