稲毛陸橋

千葉市内を通る国道14号には幕張、検見川、稲毛、黒砂と、
かつての東京湾沿いの町の名を冠した陸橋が架かっている。
そして最近できた黒砂陸橋以外の3つの陸橋は、国道を跨ぐということだけでなく、
台地からかつては海であった埋立地を結ぶという点で共通しており、
台地のすぐそばに海がせまってきていたこの周辺の土地ならではの
特徴と言えるだろう。
これらの陸橋の中でも一番目を引くのが稲毛陸橋だ。
幕張陸橋はやや小ぶり。
検見川陸橋は、大きいのだがいまいち全容をつかみにくい。
だが稲毛陸橋は、とにかく大きく、遠くからも見え、高低差も随一。
台地から飛び出す姿は迫力満点。
つまり素晴らしい!
というわけで、冷たい雨のなか見に行ってみた。

ご存じ稲毛陸橋。
普段車で通り過ぎるばかりなので、今回は歩いて
じっくり見ましょう。
歩いてみるとさらにその良さがわかるってもんです。
海側の車道は、まぁ素っ気ない感じ。

しかし橋の下まで来ると、この迫力!

橋の上層は車専用道。歩行者と自転車は下の層を渡る、上下2層構造。
レインボーブリッジと同じだ。
崖を堪能しながら降りられる、このぐるぐるループが
わたしのお気に入り。

崖から飛び出すように降りる、こちらの階段も
捨てがたい。

では陸橋を渡ってみましょう。
こちらが歩道橋の海側の入口。

「グッ」としてる女の子が印象深い。

崖側の正面はまるで祭壇のようだ。

ご本尊もいる。

さっきは下から見たループの部分。

崖に生える松の枝ぶりもすごい。
橋げたの力強さがたまらないのです。

陸橋から街を望む。
いい眺めのはずなんだけど、この日はなにしろ視界不良。

橋からの眺めは悪いけど、橋の眺めはやっぱり素敵だ。

こちら側はパイプがたくさん。

橋を渡るのは車や人だけじゃないんだね。
このパイプを通って何が送られているのか非常に気になるところ。
ふと足元に目をやると橋と同じ色の排水口が。

台地側の車道入口。

稲毛陸橋ができたのは1976年。高洲で入居が始まったのが73年からだそうだ。
今でこそ稲毛駅の方からニュータウンまでまっすぐ道一本で行けるけど、
当時は崖を迂回して、国道に一度出て、っていう道順だろうか。
台地側の歩道に降りてみた。

崖が迫ってきていて建物もないので、人通りはほとんど無い。
人に邪魔されずに陸橋をじっくり見られる場所だが、
国道を通り過ぎる数多のドライバーに変な目で見られるという
おまけがついてくる。
台地の切れ目もすぐ近く。稲毛にも谷があるんだ。

稲毛陸橋、初めて歩いていろいろ見たが、
予想以上に素晴らしく、記事も写真だらけになってしまった。
カメラが雨に濡れてしまったのも気になるところだが、
まあ良しとしよう。

“稲毛陸橋” への4件のフィードバック

  1. 素晴らしい!
    わたしも、この陸橋すきです。
    この橋と14号との高低差すごいですよね。
    そして、自転車でも下からあがれるし、
    よくいきます。

  2. iPLUSONEさん
    ああ、同志がいた。
    あの崖がまたいい味わいです。
    今度は夜景にも挑戦しようかなんて
    考えてるところです。

  3. あの陸橋をどうやって自転車で行けるのかと、心配になって調べたら、投稿して下さってる方がいて良かった。80才になって車を辞めた私にとってどうやって主人のお墓にお参りしようかと考えながら、電動自転車で上がれるかなと気になって。どうやら行けそうでホッと。今日バス、電車乗り継いでのお参り、次からは自転車で。高いところでは回りを眺めてみましょう。

    1. くーちゃんさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      なんと11年も前に書いた記事でしたが、
      お役に立てたようで何よりです。
      電動自転車とはいえ、健脚ですね!
      旦那さんのお墓参り、どうぞお気を付けて
      行ってらっしゃいませ。

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