猫もなか

浦安市中央公民館の近くにある猫実珈琲店にて
「猫実もなか」を購入。

肉球バージョンのもなかもあります。
かわいいので、かじるのは気が引けるけど・・・。
美味しゅうございました。
もなか購入後、おなじ浦安市にある若潮公園へ。

ここには交通公園や小動物園があって、変り種の自転車や動物のふれあいコーナーが
無料で楽しめる。
観光案内所のおじさんもオススメの公園だ。
動物園のカメ

涼しくなったらまた来よっと。

江戸川へ 浦安探訪5

浦安探訪つづき
フラワー通りから境川を渡って、ふたたび猫実へ。
次に寄ったのは「猫実の庚申塔」。
青面金剛を刻んだ庚申塔では市内最古だそうだ。

庚申塔といえば猿がモチーフになることが多いが、
青面金剛の下をのぞいてみたらやはり三猿が彫ってあった。
そして青面金剛の前には狛犬のかわりに二匹の猿。

手水鉢も猿が支えていた。

猿だらけだな・・・。
いまでも地域の人々に大切にされている、と案内看板に書いてあったが、
きれいな境内を一目見れば、それがよくわかる。
そこからまた境川にもどれば、江戸川はもうすぐ。
江戸川と境川を隔てる西水門と、東西線の鉄橋が見えてくる。

境川を中心にした散歩ももうおしまいだ。
埋立地のあたりと比べると川幅はずいぶん狭い。
この辺りには船宿もいくつかある。
江戸川の堤防にはこんな看板が。

こちらは小説「青べか物語」に出てくる船宿・千本のモデルとなった店。

堤防の上に登ってみると、こんな眺め。
堤防の上と下ではやはり風が全然違う。

かつてこの辺りには蒸気船の発着所があり、「蒸気河岸」と呼ばれていたそうだ。
昭和15年に浦安橋ができるまで、みなここから船に乗って東京方面に向かっていたんだな。
まさに陸の孤島だったのだろうな。
さて、これで浦安市内の探訪はおしまい。
ディズニーランドもなく、きれいで新しいマンション群も無い
古い浦安の街は、僕にとって非常に魅力的であった。
市内の探訪はおわりだが、もうひとつ、
浦安橋を渡って最後の目的地へむかう。

旧宇田川家住宅 浦安探訪4

浦安探訪のつづき
フラワー通りの西のはずれに、趣のある家が建っている。
市の有形文化財「旧宇田川家住宅」だ。

格子窓がいい感じ。

外で写真を撮っていたら、横道から出てきたお婆さんに「どうぞ見ていってください」
と言われてしまった。
もちろんそのつもりです。
入り口をくぐって中に入ると、反物を扱う人形が!

明治2年の建築で、呉服屋のほかに米屋、油屋、雑貨屋などを営んでいたそうだ。
中では係の方がいろいろ説明してくれた。
こちらは奥座敷。

華美な造りではないが、こだわりを感じる建物だ。
2階もある。

天井が低いのは、入ってきた賊が刀を振りかざせないようにするためだとか・・・。
説明員の方が教えてくれたのだが、先ほど外で会ったお婆さんは、
もともとこの家に住まわれていた方なのだそうだ。
そうか、それで「見ていってください」だったのか。
ちなみにお隣に建つ銭湯も、同じ方が経営されているとか。

この建物もかなり古いらしい。
旧宇田川家をあとにして、次に向かったのは
フラワー通りのつきあたりにある清瀧神社。

鳥居の青い額が涼しげ。
この神社にも富士塚がある。

柵があって登れないのが残念・・・。
裏にまわると、山の表面に草が生えていて表の顔とはまた違う雰囲気。

緑の富士山だ。
登山者がいた!

頂上はもうすぐですよ!
つづく。
浦安探訪

フラワー通りを歩く 浦安探訪3

浦安探訪のつづき
豊受神社の富士塚を見たあと、次に向かったのは
「フラワー通り」という、境川に平行して走る道。
かつてはこの通りが浦安一の繁華街だった。

一番の繁華街だが、道は広くはなく一方通行。
側溝のフタには花が描いてあった。

境川の方へ路地を入ると、古い洋風の建物がある。
「旧濱野医院」。
ガイドマップに見学ができると書いてあったので寄ってみた。

昭和4年の建築。平成8年までこの場所で診療が続けられていたそうだ。
現在はここで「子育て事業」がおこなわれていて、建物の中では
赤ちゃんとお母さんたちがのんびりしていた。
オッサンひとり、その中に入っていくのはちょっと気まずかったが、見学させてもらった。
こちらは診察室。

薬棚。

古そうな薬がビッシリ。
どうも、おじゃましましたー。
このあとフラワー通りの「天哲」で鴨南ソバをいただいた。

熱中症寸前だったよ・・・。
エネルギーと水分を補給し再び通りに戻ると、なにやら足跡が・・・。

足跡の先にあったのが県指定有形文化財の「旧大塚家住宅」。

なかなか大きな造り。大塚家は漁業と農業を営んでいたそうだ。
浦安で農業っていうのはあまりピンとこないが、
米や蓮根なんかを作っていたのだとか。
つづく。
浦安探訪

猫実の富士塚 浦安探訪2

浦安探訪のつづき
新浦安駅から境川沿いを歩いて、境川東水門を過ぎると
埋め立て以前からある、元町というエリアに入る。
新町と呼ばれる埋め立て地では、川岸はただのコンクリートだったが
水門から先はレンガ造りになって、川面近くまで降りられる。

街並みにマッチして、良い雰囲気だ。
ここから少し川を離れて、ガイドマップにあった「左右天命弁財天」を見に行く。
本日一つ目の物件だ。
細い路地を行くと、何やら水の流れる音が聞こえてくる。
住宅が密集した場所にはそぐわないような、なかなか勢いのありそうな水音だ。
その音の出どころと思しき場所に左右天命弁財天があった。

弁財天の祠は周りを池でかこまれていた。
猫実の弁天様と呼ばれているそうだ。明治17年建立。
非常に霊験あらたかだそうだが、しかし左右天命ってのはいったい何のことなんだろうか?
せせらぎのような水の音の正体はこれだった。

周辺の路地は下町っぽくてなんだか良い感じ。

そのまま川には戻らず、路地を通って次に向かうのは「浦安三社」のひとつ
豊受神社。

豊受神社の境内には富士塚があるのだ。
浦安市内にはこの豊受神社を含めて三つの富士塚がある。
それは浦安三社にそれぞれひとつずつなのだが、
決して広くは無い浦安に何故三つも富士塚があるかというと、
浦安がかつてあった三つの村が合併してできたから。
浦安三社の豊受神社、清瀧神社、稲荷神社は猫実、堀江、当代島という
それぞれ別の村にあったのだ。
一つの村が富士塚を造れば、隣の村も、じゃあうちの村にも造るか、ということになるのだろう。
それだけ富士信仰も盛んだったんだろうな。
さて、豊受神社の富士塚、猫実富士は境内に入るとすぐに目に入ってくる。

相当大きい。
おそらく僕が出会った富士塚のなかで一番の大きさだろう。
山肌も大き目の溶岩がたっぷりあって、かなり荒々しい。
遠くから見た富士山は、なめらかでとても美しいが、
実際に登るとなると、富士山は岩だらけで決してなだらかではない。
この富士塚も、遠くから見る富士山ではなく、登る対象としての
富士山を表現しているんではないだろうか。
こちらは頂上の奥宮。

じつは富士塚の前にはデカデカと「のぼってはいけません」と書いてある。
しかし富士塚のあまりの素晴らしさについつい興奮し、
参拝に来ていた地元のおじさんに話しかけたところ、
「登っていいんだよ~。子どもが危ないからああやって書いてあるけどさ」だって。
まさかのお言葉。
だがさすがに躊躇していると、「そこが登山道だよ」といいながら
おじさんが脇から登り始めてしまったではないか。
こりゃあもう登るしかない、というわけで登山ガイドのようなおじさんとともに登拝。
山の中腹にはなんと天狗がいるのだ!

天狗の横にはお稲荷さんの祠があったそうなのだが、
落っこちて壊れてしまったのだと教えてくれた。
頂上からの眺め。
下にちょっと写っているのが、案内してくれた地元のおじさん。

おじさん、ありがとー!
僕が富士塚に興味を持ったきっかけは、浦安の歴史を調べているときに
この富士塚の記述に出会ったから。
そして記述ではなく実際に見た富士塚は、本当に素晴らしいものだった。
つづく。
浦安探訪

浦安探訪

同じ千葉県に住んでいながら、僕にとって浦安のイメージと言えば
ディズニーランドときれいなマンション群が思いつく程度だった。
しかしたまたま訪れた浦安市郷土博物館には、海が埋め立てられて
新しい街ができる前、漁師町だったころの浦安の街並みが再現されていた。
昔の浦安は、僕が思っていたようなきれいでお洒落なイメージとは一味違う街だったのだ。
博物館を訪れて以来、そんな浦安の歴史に興味が沸いてきたので
ネットなどでいろいろ調べてみたところ、元町とよばれるエリアには
かつての漁師町だったころの面影がまだ残っているという。
今回はその古い浦安の街の雰囲気を味わってみるため、「境川」という川に沿って歩いてみる。
境川というのは浦安市の真ん中を流れる江戸川の支流で、
かつては生活用水に使われたり、漁船の船溜りに使われたりした。
街一番の繁華街もこの川沿い。
つまりこの境川を中心に浦安は発展し、
そしていまだに昔の面影を多く残しているのもこの川の周辺なのだ。
スタートは京葉線新浦安駅。

興味があっていろいろ調べたのは実は結構前のことで、
境川周辺に見所が多いということ以外、詳しいことは頭からすっかり抜け落ちてしまっていたので、
駅前の観光案内所で情報収集。手ごろなガイドブックをいくつかゲット。
その中にボランティアのガイドさんと歩くコースというのが紹介されていたので、
それを参考にすることにした。
もちろん今回はガイドさんの案内は無く、私一人。
線路沿いを南に歩くと境川にぶつかる。
川幅もなかなか広い。

ここから江戸川の方へてくてく歩いていく予定。
国道357号の陸橋から、今来た道を振り返る。

病院やマンション、きれいな一軒家が建ち並ぶ新しい街だ。
周辺はきれいな街だが、川には難破船(?)があったりする・・・。

すぐ近くには境川東水門。
海抜の低い浦安の街を水害から護っている。

ここまで歩いてきたのが埋め立てられたところで、
ここを過ぎると、いよいよ埋め立て以前からある
元町と呼ばれる浦安のオールドタウンエリアへと入っていく。
つづく。

浦安市郷土博物館 再訪

この前の日曜日、浦安にある郷土博物館を再び訪れた。
前回は天気が悪くべか舟に乗れなかったので、今回はそれを目的に。
というわけで、着くなりまずはべか舟に乗船。
小さな水路に浮かんだ舟をボランティアの方が漕いでくれるのだ。

こんな小さな舟で海まで出たのか。
漕いでくれてる人に訊いてみたら、「これでアサリとか採りにいったんだよ~」だって。
この日は日曜日のせいか、前に来たときよりお客さんが多く活気があった。
移築された長屋には休日限定の駄菓子屋さんが。

古い長屋がちゃんと保存されているケースは珍しいそうだ。
耐久性が低かったり、庶民の家のため文化財の対象になりにくいというのが理由のようだ。

昔ながらのオモチャもたくさん。

外でコマまわしに挑戦したけど、ちっとも回らなかった・・・。
うーん、やっぱりここは楽しいなあ。
また来よう。

前回の記事はこちら

浦安市郷土博物館③

浦安市郷土博物館のつづき
2001年に開館した浦安市郷土博物館、
この敷地はかつて金魚の養殖場で、養殖池がずっと広がっていた土地なのだそうだ。
この日は平日だったせいか、お客はあまりいなかったのだけど
ボランティアの方が結構いて、なんだか活気がある感じだった。
天気が好ければ、展示場の水路でそのボランティアの方が漕ぐ打瀬船やべか舟に
乗せてもらえるそうだ。
博物館でのイベントもいろいろあるようで、
夏休みには、展示場の家々に親子で宿泊するなんていう企画もある。
市の施設だけど、なかなか元気があるなあ。
さて、もうちょっと町並みを見て歩きます。
前回紹介したタバコ屋、
その横には丸ポストがあった。

こちらは魚屋さん。タバコ屋と同様、これも市の文化財。

お店を覗いてみると、魚が置いてあった。家の中に井戸があるんだ。

このお宅にも上がれるので、ちょっとお邪魔してみると
古~い電話が・・・。

浦安を舞台にした山本周五郎の小説「青べか物語」に出てくる天ぷら屋を
再現した建物には、エビスビール。

千葉に住んでいながら、今まで浦安といえば、ディズニーランドと
きれいで新しいマンション群くらいしかイメージが無かった。
予備知識無しでも、博物館は充分楽しめるけど、
漁師町だった頃の浦安についてもっと知りたくなってきた。博物館の思うツボだな・・・。
浦安市郷土博物館編、おわり。
また行こう。

浦安市郷土博物館②

浦安市郷土博物館の続き。
博物館の地下一階から外に出ると
浦安の古い町並みが再現された屋外展示場がある。

これがなかなか良くできており、かつて漁師町だった浦安の町を
散策しているような気分になれる。
こちらはまた別の通りの町並み。

古い看板

展示場の建物には再現された新しいものもあるが
中には移築された文化財の家もある。
はじめは通りをウロウロしていただけだったのだが、
係りの人に聞くと、そんな文化財の家にも上がっていいとのこと。
せっかくなので2軒ほどお邪魔してみた。
まずは水路に面した場所にあるタバコ屋さん。
コチラは市の文化財。

おばあちゃんが店番をしていたそうな。

タバコは吸わないけど、今どきこんな銘柄のタバコなんて売ってないのはわかるよ。

店の中はこんな感じ。

写真の枚数が多くなってしまったので、続きは次回。

浦安市郷土博物館①

なんとな~く思い立ち、浦安市郷土博物館へ。
前から一度行ってみたいと思っていたのだ。
浦安市には縁もゆかりも無いのだけれど、博物館大好きなので。
浦安市役所や中央図書館などが立ち並ぶ場所の一角にある郷土博物館。
入館は無料である。

なかなかきれいな建物だ。
一階エントランスホールでは
ここのイメージキャラクター「あっさり君」がお出迎え。

アサリがモチーフになっているそうで・・・。
なかなかハイレベルなユルさですな。
一階の展示室には、江戸前の魚が泳ぐ水槽とか
漁の道具なんかがあって、まあ、正しい郷土博物館といった感じ。


地下に降りるとあるのが、この投網船。

船の頭から後ろまで、一本のヒノキから作った一枚板でできているそうで。
家が一軒建っちゃうよ、と近くにいたおじさんが教えてくれた。
乗ることもできる。結構大きい船だ。

さて、館内もなかなか充実した展示内容だが、
この博物館の中枢は屋内ではなく、むしろ外にあると言える。
何故なら、地下一階からそのまま外に出ると・・・。

なんとそこには古い町並みが!!
続きは次回。