首都圏外郭放水路

春日部市の首都圏外郭放水路で特別見学会があるというので行ってきた。
低地である中川・綾瀬川流域の浸水被害を防ぐため、大雨が降った時に
この地域の小河川の水を取り込み江戸川に放水するのがこの施設。
どんなものかというと、こんな感じ。


すごいです。
わざわざ埼玉まで行った甲斐がありました。
最寄駅は東武野田線の南桜井駅。
「徒歩40分」とわけのわからないことが書いてあったので、
片道100円の臨時シャトルバスに乗ることに。

江戸川の畔に建つこの建物が目的地。

最初の写真2枚は地下の調圧水槽というところ。
地下神殿への入口はこちら。

階段を降り切ったところ。

そしてこんな景色が広がる。


調圧水槽は地下のトンネルを流れてきた水の勢いを弱め整える場所。
大雨が降るとこの空間に水が流れ込んでくる。
流れ込んだ水はこのインペラとよばれる羽根車でくみ上げ、
江戸川に放出される。

インペラは今回だけの特別公開だとか。秘仏みたいだな。
第一立坑。

階段が素敵だ。

ちなみに調圧水槽の地上部分はグラウンドになっている。

お祭りやってた。
日曜日もやってるので、ぜひ。

ふたたびの奈良の大仏

以前、市原市にある「奈良の大仏」についての記事を書いた。
市原なのに「奈良」なのは、
かつて平将門がこの地の北に都を築こうとして、
京の都の南にある東大寺の大仏を模してこの仏像を造った、という伝説があるから。
2009年当時の写真。

由緒ある意外なネーミングと、こじんまりとした大仏という意外なルックスで
非常に印象深い場所。
ちなみに今でもこの記事が僕のブログ内で一番のアクセス数だったりして、
個人的にもいろいろと思い入れがある仏様だ。
しかしこちらの大仏様、実は2011年3月の震災で台座から地面に落ちて、
しかも頭が胴体から取れちゃったそうなのだ。
その後、市原市の指定文化財でもある奈良の大仏を再興するため
地元の人々と市原市が動いている、なんて話を見たりしていたのだが、
そういえば今現在どうなっているだろうか。
思い入れがある、などと言いつつすっかり忘れていたのだが、
先日買い物から帰ってきた車のなかで何故かふと思い出し、そのまま見に行くことに。
こちらは現在の参道。

まっすぐ延びる参道の一番奥に大仏様はいるはず。
しかし未だ再興ならず、台座だけが残っているという可能性も。
周辺は長閑。

誰もいない静かな参道を進むと・・・、
おお!

いた!!

大怪我をされたとは思えぬような、とても元気そうなお姿。
優しいお顔も相変わらずだ。

いやあ、よかったよかった。
後ろ姿に多少傷の跡を見てとれないこともないですが、
その傷跡がまた、人々に大切にされていることの証しでもあります。

帰宅後、ネットで調べてみたら、
千葉日報のサイトで再興の記事を見つけた。
記事によれば2011年11月に修復が終わったようだ。
人気の観光スポットって書いてあるけど、どうなんでしょうなあ。