幕張坂道めぐり

日本坂道学会副会長のタモリによると
よい坂の条件とは
1.勾配が急である
2.湾曲している
3.まわりに江戸の風情がある
4.名前にいわれがある
とのこと。
ぼくの住む幕張にも坂道がたくさんある。
まあ、あんまり急な坂は無いし、江戸の情緒も無いけれど、
たしか曲がっている坂道くらいはあったような気がする。
ご近所の坂道を鑑賞しに出かけてみた。
まずはここ、幕張陸橋の側道からスタート。

幕張本郷の街は新しいので、この辺りの坂に風情が無いのは
いたしかたないところ。

駅までの道、自転車で一気に駆け上がるかどうか、ちょうど悩ましい
傾斜と距離の坂だ。
この坂道は崖を削って作ったのだろうか。
この坂の目玉といえば、やっぱりホテルUFO。

坂の上にはスペースシャトルもある。
日本中に風情のある坂道はたくさんあるだろうけど、
UFOとスペースシャトルがある坂道はそうは無いはずだ。
さて、しょっちゅう歩いてるこのUFOの前の通りを逸れ、坂の途中にある
この道を行くことにする。

この先はラブホテル街。幕張の秘部へと続く坂道だ。
でも湾曲している。

おお、UFOの入口にはロケットがあるという言い伝えはまことであった。

こちらも急な坂ではないけれど、
誰もいないのになんとなく気まずくて、あっというまに降り切ってしまった・・・。

西日に輝く古城

坂道の話のはずが、ホテルの写真ばっかりになってしまいましたな。
ホテル街のはずれにはトンネルがある。

せっかくなので入ってみることに。
トンネルをくぐると、その先にもトンネル。
幕張インターのど真ん中だ。

先のトンネルには住人がいたのだけど、臆せず進む。
二つ目のトンネルをくぐると、こんな感じ。

ここも坂になってる。
あらまあ、こんなところに出てしまったよ。

しかもこっち側の入口は、まるで作業員用の扉。

近所の知っている場所から入って、同じく近所の知っている場所に出たのに、
その途中を僕は今まで知らな過ぎた。
ホテルと変なトンネルの話だけで終わってしまいそうだけど、
坂道めぐりはまだ続きます。
トンネルにはこちらの坂道からもいけます。いい曲がりっぷり。

つづく

若宮八幡神社の富士塚

市原市の五井にある若宮八幡神社の境内に
富士塚が建っているという情報を得たので、やって来た。
と言っても、じつは去年の事。
記事にせずそのままほったらかしだったのだけど、
富士山が世界遺産に登録されるのがほぼ確実になったというので、
せっかくなので記事にしようかと。
要するに便乗です。
若宮八幡神社に到着。

静かな住宅街の中にあります。
碁を打つ音が境内に響いていた。

社殿の方に進むと、むこうに富士塚が見えてくる

そしてこちらが富士塚。

大きいでしょう。
登山道には合目石がびっしり。

見づらいけど、「主杖流し」という碑がある。

どうやら主杖流しという登山ルートがあるようだ。
では登ってみます。
山の中腹には小御岳神社。

ちなみに経ヶ岳というのは富士山の五合目にあるコブのようなところなのだとか。
はじめて聞いたな。
亀岩もある。

アイテムいっぱいの富士塚だ。
ちゃんと中道もあって、

頂上にはこのお方!

富士講の中興の祖が食行身禄(じきぎょうみろく)で、身禄の名は弥勒菩薩
からとったもの。そして弥勒菩薩の化身とされているのが布袋。
で、頂上に布袋様。
ということで正解でしょうか。
山からの眺めはこんな感じ。

主杖流しとか経ヶ岳とか、他の富士塚ではあまり見ないようなものがあって、
アイテムもたくさん。
なかなかマニアックな富士塚でおもしろい。
造ったひとも富士山マニアだったんじゃないだろうか。

廃墟ホテル

中城城の尾根伝いの山に、とあるホテルが建っている。

実はここ、建設したものの結局開業することなく、
そのまま廃墟と化してしまった中城高原ホテルと呼ばれる建物。
中城城跡を歩いているとチラチラと目に入るので、気にせざるをえない。

そもそもの計画は中城城の本丸跡にホテルを作るという計画だったのだとか。
開業もせず、そのままほったらかしの建物だが、
ウィキペディアにはちゃんと記事が載っている。
中城城の敷地のすぐ近くに入口がある。

行こうと思えばいろいろ見て回れそうだけど、
今回はやめてきました。
だって怖そうなんだもん・・・。
中城城については
こちら

中城城跡に行く

所用で沖縄にいったので、
ついでに足をのばして城を見に行くことにした。
世界遺産でもある中城(なかぐすく)城跡だ。
以前行った首里城は戦争で破壊され、石垣等ほとんど復元されたものだが、
中城城は戦争の被害も少なく、昔の姿を良くとどめているのだそうだ。
丘陵地帯の道を登って駐車場に着くと、
城壁がチラリと見えてくる。

きれいなお花畑の先に行くと、

丘の頂上に城がある。

まず最初にくぐるのは、裏門とよばれるアーチ状の門。

美しい石灰岩のアーチ。
ここを訪れた黒船のペリーも一推しの物件だ。

この中城城、築城は14世紀後半といわれているそうだ。
城壁は主に琉球石灰岩でできている。
そして石灰岩はサンゴなどが堆積してできたもの。
数百年前の遺跡が、数万年前の生物によって形成されている。
そう考えると、時間のスケールがバラバラで
あたまがくらくらする。
下の写真、左の木のある辺りには井戸がある。

城の中に井戸を確保するというのが非常に重要なのだそう。
さて、二の郭とよばれる場所の城壁に登ると、
素晴らしい景色が広がっている。

標高は160mほど。
石垣の花

巨大なタンクも見降ろせますよ。

こちらは一の郭

この場所には戦前まで中城村役場があったのだとか。
山の上の役場なんて不便だなあ。
お城に入って最後の方に現れるのが、
この城の正門。

こちらの門はアーチではなく、楼門が築かれていたらしい。
沖縄の城を見たのはまだほんの少し。
いろいろ見ていくうちに自分なりの見どころもできていくだろう。
実際の遺跡を見ると、とても感動する。
こりゃハマりそうだ。
デイゴの花はまだ咲いていなかった。

つづきは
こちら