天気の好かった日曜日。
少し時間ができたので検見川の街をぶらりと歩いてみた。
京成の検見川駅で降りて、まず向かうのは検見川神社だ。
いきなりだけど、中沢新一の「アースダイバー」によると、
縄文時代、海に突き出た岬や半島の突端部は、
縄文人にとって異界とつながる強い霊性を持った場所で
墓地を作ったり、神様を祀って聖地にしたのだという。
そしてそういう場所には今でも古い神社やお寺が建っていることが多いのだとか。
で、検見川神社を見てみると、
それが建っているのは検見川の台地が海側にぴょこっと飛び出た場所。
縄文海進の時代にはまさに岬であっただろう場所だ。
鳥居の前の縁起書にも、
縄文時代にこの地で祭祀がおこなわれていた、とあった。
つまり、かつては東京湾に突き出ていたこの地が、古代から現代まで聖地として脈々と存在し続けているのだ。
そして未来もまた、聖地としてありつづけるのだろう。
そう思うと、ちょいとお参りするだけのつもりが
なにやら不思議な感動を覚えてしまう。
縄文から現代、そして未来までその場で目まぐるしくタイムスリップする感じだ。
(パワースポットとかスピリチュアルとか、そういうのは全然興味無いですけど。)
一人妄想にふけり、勝手に感動しながら石段を昇ると、
すぐ目の前に社殿があった。
しかし境内自体はもう現代の神社そのものなので、
縄文の遺跡などがここにあるわけもなく・・・。
よくわからない花や
カエデを撮って
神社をあとにした。
感動してたわりには、意外にあっさり神社は終了。
次回は検見川の旧街道をてくてく歩きます。
ところで、花見川をはさんで対岸の幕張にも
岬の聖地のような場所がないだろうかと考えてみたのだけど、
そうだ、大須賀山はどうだろうか。
あそこもかつては岬の突端だった場所で、地続きの台地上には
縄文遺跡もある。
そしてさらにあのただならぬ雰囲気。
どうだろう?(学術的根拠はゼロです)
検見川を歩く
検見川神社にそんな背景があったとは…
縄文時代までさかのぼって考えることができる場所だったんですね
地形から色んな視点が見つかるのって面白いです。
うんうん
昔、ここでよく遊びました
アリジゴクなんかも居たんですよ〜
あっきぃさん
海が遠くなって、新しい建物がたくさんできても
地形には古代の記憶が残っているんですよね。
地形を知ると、町歩きに深みが増す気がします。
掌庵さん
神社で遊ぶのってなんか楽しかったですよね。
お寺はお墓があったりしてちょっと怖かったけど。
しかしアリジゴクって実際に見たことないなー。
今でもいるかな。