西願寺阿弥陀堂 大多喜街道をゆく④

大多喜へ行く途中、市原市の平蔵というところを走っていると
車のナビに「西願寺阿弥陀堂」と書いてあるのを見つけた。
普通の寺だったら西願寺とだけ表示すればいいのに、
わざわざ阿弥陀堂とまで書いてあるのは何でだろう?
と思っていたら、街道沿いの案内看板に「国重文」とあった。
そして車の中からちょっとのぞいてみると、なるほど素晴らしいお堂が建っているではないか。
これは凄そうだ、というわけで大多喜散策の後、帰りに寄ってみた。
だいぶ日も傾いて、山肌に隠れそうになっていたけれど。
これがその西願寺阿弥陀堂。国の重要文化財。

う~ん、すばらしい佇まい。
ちなみに、堂内の厨子も同様に重要文化財。
明応4年(1495年)に建立されたそうだ。当時は七堂伽藍であったそうだが
現在残っているのはこの阿弥陀堂だけ。
かつては上部が金箔で、下部が朱塗りという凄い姿だったとか。
山の中の街道沿いに、ポツリと重要文化財が建っているという
意外性がまたいい。
軒下の組物も美しい・・・。

駐車スペースからお堂をみると、こんな感じ。

周囲の植木にも手入れが行き届いている。
周辺の山々が紅葉で色づいてくると
またこのお堂も映えるんだろうなあ。
いいもの見せていただきました。
しかし、茅葺きの屋根のきれいに揃ったこの感じ、何かに似ているとずっと思っていたのだけど、
そうだ、床屋に行きたてのカリアゲににてるんだな・・・。

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