谷の終わり 幕張の谷をゆく5

幕張の谷をゆく」のつづき。
浜田川の支流に沿って走り
幕張から習志野市に入ると、川は暗渠になってしまう。
そしてこの先、川が姿を現すことはもうない。
これからは道路の高低差や台地の位置を見て、地下の川を探しながら谷底を走らなければならない。
暗渠になった場所からの延長線上には小学校や保育所なんかが並んでいる。

この地下を川は流れているはずだ。
こちらは保育所。

この道をつたって走ると、非常に緩やかだが徐々に上り坂になっていく。
上り坂ということは、そこはもう谷底ではないということなので
少し戻って低い場所を探しながら走る。
と言いつつ、ちょっと台地の上にのぼってみよう。

幕張と違い、習志野の谷には家がビッシリ並んでいる。
再び谷に下り、ふと目をやるとそこには緑道が。

うーむ、緑道ってところがどうも怪しい。
ひょっとしたらもともと川だった場所を緑道にしたのかも知れないな。
というわけでこっちの方向へ進むことに。(実際に走ったのは緑道よりも低い、住宅街の中の道)
そしてきれいな住宅街を抜けると、突然広々とした場所に出る。
こ、ここは?

公園のむこうには、崖に沿って家々が建っている。
ちょっと高台から。

公園は三方を崖に囲まれている。
三方が行き止まりということはそう、この公園、大久保中央公園こそが幕張から続く谷の終わりなのだ。
ここが谷の最奥。そして今回のサイクリングのゴールだ。
縄文時代にはこの場所まで海水が入り込んでいたんだな。
ゴールを迎え、思っていた以上の感動が押し寄せる。
たった2時間程度のサイクリングだったけど、地形を感じながら走ると
こんなに面白いのか。
パークゴルフ場やタコの滑り台なんかがあるこののどかな公園で
谷だなんだと変な感動にうち震えているのはきっと私だけだろう。
ちなみにタコの遊具は、この場所がかつて海の底だったのだという
習志野市からのメッセージだろう・・・。・・・ちがうか。
というわけで「幕張の谷をゆく」、おしまい。
ね。ただのサイクリングだったでしょ。

あとひとつオマケがあるのだけど、それはまた追々。
幕張の谷をゆく

“谷の終わり 幕張の谷をゆく5” への3件のフィードバック

  1. おはとうございます。そして、お疲れ様でした。
    大久保中央公園まで行かれたんですね。
    あの界隈が湿地であったことは、わたしも記憶しています。そこから、屋敷の低地、バザールあたりまでは、むかし、よく友人たちとウロウロしたところです。何もないところでしたが、自然はいっぱいでした。
    懐かしく思い出させていただきました。
    このあとの投稿も期待しています。

  2. そういえば…堀込貝塚の先、藤崎の交番を越え、右に折れると右も左も急な崖に囲まれ、くねくね道に細い水路が沿っていて、袋小路に藤崎小学校があります。昔は湿地で、田んぼも多く、よく水がついたって聞きました。森林公園も水、藤崎の先も湿地、堀込貝塚、面白いですね。大イチョウの樹齢からして、(4000年?確か…)それ以前は水があったのかな…眠れなくなりそうです。

  3. ひ・ろ・べ・えさん
    おお、あの辺りは湿地だったのですか!?
    ということは、あの谷は比較的新しい街なんですね。
    自然がいっぱいだった頃の姿も見てみたかったなあ~。
    kayさん
    大銀杏って樹齢4000年なんですか?すごい・・・。
    う~ん益々気になります、堀込貝塚。
    貝塚だけじゃなく、その周辺を歩くのもかなり面白そうですね。
    地形図をよく見て予習しておかないと。

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