始めに。
最初にお断りですが、この内容の落ちは「オカルト」ではありません。(と思う)
僕は、超常現象というものを信じているし、実際不思議な体験を何度かしたことがある。
ただし、いわゆる霊感というものは無いらしく、はっきりとそのような物の姿を見たわけではない。(幽霊なんだからはっきり見えるわけ無いだろう←天からの突っ込みの声)
そして、それらを体験した時、怖さより“アレッ”というような不思議な気分になるだけだ。
ここから本題
仕事での訪問先の多くはオフィスビルである。中に、タワーのオフィスビルも存在している。高層ビルなので、途中階までの各停のエレベーターと上層フロアへ直通のエレベーターとに分かれている。
今回の訪問先は上層階にあるのでエレベータに乗ると気圧の変化で鼓膜に違和感を感じるほどだ。
最初に気がついたのは、昨年の年末のことであった。
日が短いこともあったが、夕刻に訪ねたものだから一般の退社時間を過ぎた頃にお暇(おいとま)をする事になり、空はすっかり暗くなっている。
エレベータが1階へ着いた瞬間、男性の声で「ハァ~」という溜息が微かに聞こえたのである。
(あれ、外で、エレベータを待っている人の溜息かな?)と思ったのですが、ドアが開いた時にエレベータホールにはネコ一匹、誰もいないのである。
この時は「気のせいか」と思ったのですが、よくよく考えると、エレベータを待っている人が溜息をついたところで、中までは聞こえる訳が無い。
年が明けてから、またそこへお邪魔することになった。
今度は昼間である。
用件を済ませて、件(くだん)のエレベータで1階へ降りる。
前回のことを検証すべく着地?付近で耳を澄ませる。
しかし、「スゥー」と音もなく着いてしまった。
(やっぱり昼間だからかなぁ)と本気で思ってしまった。
(このあたりまでの流れは十分にオカルト色が強いのですが・・・)
(※写真はイメージです)
気にはなっていたのだけどコロナのせいで、連絡は電話とメールが中心となっていたが、昨日、夕刻になる時間に訪問する機会を得た。
いつものように1階から乗り込み、訪問先の上層階のボタンを押し、ドアが閉まりエレベーターは動き出す。
すると、まさにその瞬間「ふぁぅ(早めに発音する感じです)」という男性の吐息が聞こえたのである。
先週までの暑さと打って変わって、ここ数日は朝晩の冷え込みもあり、背筋がゾッとしてしまったのである。
もちろん同乗者はいないし、続いて乗り込みそうな人がいないことを確認してからドアを閉めている。
(このあたりで落ちがわかった人が多いのでは・・・。もし、背筋に冷たいものを感じたままにしておきたければ、ここから先は読まないほうがいいです。)
何と、帰りのエレベータでも最初に気が付いた時と同じ現象が起こったのである。
“これはいったい何を意味しているのだろうか。”(木曜スペシャル風にお読みください)
超常現象がこんなに頻繁に起こるはずはない。(と思った)
考えた末に、一つの結論が導き出された。
上層階から一気に下るので、中に溜った空気が吐き出されていただけだ。
“毎日あなたが乗っているエレベータにも吐息が溢れているかもしれない。”
(この内容に対するクレームは一切受け付けません。)