旧神谷伝兵衛稲毛別荘 3

旧神谷伝兵衛稲毛別荘その1その2のつづき
階段を昇って別荘の2階へ。
見上げると、天井にはシャンデリアが。

灯りの点いたところも見てみたい。

洋風の外観や1階とは打って変わって、2階は和室になっている。
こちらは階段昇って左側の部屋。床の間がある。

この部屋の床柱はブドウの木でできていて、
さらに天井を竹で組んで、部屋全体をブドウ棚に見立てているそうだ。
階段昇って正面の部屋

机の上には洋館の写真集とか、ここの感想を書けるノートなんかが置いてあった。
廊下には畳が敷いてある。
ちょっと前までは板張りの廊下だったのだが、別荘として現役だったときは
畳敷きだったそうで、当時の状態に戻したのだとか。

廊下の窓からの眺め

綺麗な庭の向こうは、今はマンションが見えるだけだが、当時は海が見えたはず。
神谷伝兵衛は海を見ながらワインなんかを飲んでいたんだろうか?
いいなあ・・・。うらやましいぞ。
1階はただ見学するだけな感じだが、2階は畳の上でのんびりくつろげる。
神谷伝兵衛もきっと、洋室だけじゃ落ち着かないって思ってたんだろうな。
旧神谷伝兵衛稲毛別荘
開館時間:9:00~17:15
休館日:月曜日

旧神谷伝兵衛稲毛別荘 2

旧神谷伝兵衛稲毛別荘のつづき
玄関を入ると、正面には2階へ通じる階段がある。

階段横の立ち入り禁止の扉の向こうには地下室への階段がある。
地下室はかつてワインの貯蔵庫として使われていたそうだ。
さすがワイン王の別荘。
入って右側にある広間

床もピカピカ

床板の組み木が美しい・・・。
こちらは玄関にある電灯

その根元をよぉ~く見ると・・・

ブドウだ!!
さすがです。
管理人の方がいたので、ちょっと話を伺うと
置いてある家具なんかも当時のものなのだとか。
これもそうだって。

さて、そろそろ2階へ移ることにする。
階段の途中から玄関を撮るとこんな感じ

古い洋館だからといってやたらと大きい建物ではないのがわかる。
そこがまた好感が持てたりする。
ま、当時はこの洋館だけでなく、別荘の敷地内に何棟も建物があったみたいだから
そんなに大きくする必要もなかったのかも知れない。
2階についてはまた次回・・・。
洋館なのに2階は和室だったりします。

旧神谷伝兵衛稲毛別荘

稲毛にある古い洋館、「旧神谷伝兵衛稲毛別荘」へ行ってきた。
今回で3度目の訪問である。
場所は国道14号沿いの稲毛浅間神社から千葉方面へ少し行ったところにある
「市民ギャラリー・いなげ」の敷地内。
かつて海辺のリゾート地であったここ稲毛にこの洋館が建てられたのは大正7年。
鉄筋コンクリートの建造物としては千葉市内最古。全国的に見ても初期のもので、国の有形文化財に登録されている。
神谷伝兵衛とは、明治の実業家で「牛久シャトー」(現シャトーカミヤ)を作った人物。
「日本のワイン王」の異名を持つそうだ。
浅草にある「神谷バー」の創業者と言ったほうがピンとくる人が多いだろうか。
ギャラリー・いなげの駐車場から階段を昇るときれいな水色の門がある。
その門の奥に見えるのが旧神谷伝兵衛稲毛別荘である。

正面から。

5連のアーチが美しい。
ロマネスク様式と言うそうだ。
ピロティーの写真

アーチが作る影もいい感じ。
ドアノブも味がある。

では、いざ入館!!(無料!!)
続きは次回・・・。

ゆかりの家 2

ゆかりの家の内部は外見と同様に落ち着いた佇まい。
典型的な昭和初期の日本家屋だが、庭に面してずっと縁側があるので
室内は思った以上に明るい。
玄関を上がって右側の部屋。
壁には皇弟直筆の掛け軸なんかが飾ってある。

床の間があって、掛け軸もある部屋だけど
天井からぶら下がる電灯は、洋風でおしゃれな感じ。

玄関を上がって正面奥には洋間もある。

皇弟夫妻が稲毛海岸を散策している写真などが飾ってあった。
洋間以外にも室内にはいろいろ写真が飾ってあったが
その中で気になる一枚を発見。
浅間神社の一の鳥居と二の鳥居が両方写っている。

今の一の鳥居のある場所が、かつては海だったのがよくわかる。
思った以上にのんびりできる場所で、かなり気に入った。
しかしカメラがあると、ついつい撮るのに夢中になってしまう。
次に行くときはカメラ持っていくのやめよかな。
ゆかりの家・いなげ その1

ゆかりの家・いなげ

中国清朝のラストエンペラー愛新覚羅溥儀の弟、溥傑夫妻が
昭和12年に半年ほど住んでいた建物(パンフより)が稲毛にある。
場所は稲毛浅間神社の鳥居の脇の道をちょっと入ったところ。
現在は「ゆかりの家・いなげ」として一般に公開されている。

だいぶ日も傾いた時間にちょっとお邪魔してみた。
まずはお庭から拝見。
手入れの行き届いたきれいな庭だ。

ついつい腰を下ろしたくなる素敵な縁側。

座って庭を眺めながらくつろいでしまった。
当時は、すぐ近くの国道14号のあたりが海岸線だったので
きっとこの縁側で波の音なんかも聞こえたんだろうなあ・・・。
海のすぐ近くのこんな家、住んでみたいなあ・・・。
などと、ついついのんびり。他にお客さんもいないので。
しかし外から家をみていると、だんだん上がりたくなってうずうずしてきたので
玄関へと廻ることにした。
引き戸の作る影がきれいだった。

建物内部はまた次回・・・。
ゆかりの家・いなげ その2