台風が近づいているという情報もあり、予定より早く「松阪」の地を離れることになりました。昨夜は「海津」で夕食を摂ったのですが、そもそも、今回伊勢に来る前、なぜか事務所に「海津」のポスターが貼られており、それを見ながらS代表が「もう行きましたっけ?まだだったら今度行きますよ」と申していたのである。また、以前も「海津」の前を通りがかった時に「今度行きましょう」ということを言っていた所なのである。ホテルからデリカに乗り込む。「WEBで見ましたけど、海津って評判いいですね」と数分前にPCで見た口コミの結果を言ってみる。すると、「海津は3位」という情報や傍ですき焼きを作ってくれるおばちゃんが口うるさいと腹が立つ、などという情報を聞かせてもらうことができた。確かに、こだわりの店というのがあるけど、よく食べる順番なんか指図してくることがあるようだけど、今回おとなしい人ならいいな、と心の中で祈りながら到着した。実際車寄せに入ってみると道路から見るより規模がでかい。予約時間よりも早く到着したので、入れるかY氏が問い合わせに行ってくれる。少し空いた扉から中を覗くと、立派な玄関に続き、赤いじゅうたん敷きの廊下が見える。土足のままで結構です、というのでそのまま上がり、個室に通される。10帖ほどの部屋に入ると立派なテーブルと座椅子が備えられており、これもまた立派な庭園が目に入る。正直これだけのロケーションであれば、決して高い出費ではないと思いましたね。
火の入った炭を用意しすき焼き鍋の準備をしてくれる。砂糖をまぶしながら肉を焼き、野菜、そして最後に肉となった。今回お世話をしてくれた方はおとなしい方だったようで、こちらのペースで心乱れることなく食事を進めることができた。S代表に味の感想を求められたので、「とても美味しいのですが、これだけのロケーションだから余計美味しく感じます。」と言ったところ「そうだよな、これをすき家のカウンターで食べるとどう感じるのかだな」などと話しながら完食する。閉店までまだかなり時間があったが、うちら一組だけになってしまったらしく、もう閉店ですと告げられ、「あの人たちもサッサと帰りたいのわかるけど、公務員のようだ」とS代表がつぶやきながら席を後にした。