なんていう、大げさなタイトルになってしまいましたが、前回デュラのスプロケット(CS-7700=9S)をヤフオクで落札した記事(「デュラエースのスプロケを組み込みました(スプロケット②)」20220418参照)、を書くにあたり、これまで外したスプロケをディグリーザーで洗浄しようと引っ張り出した時、初めてすごい違和感があったので報告することにしました。
それは、HG-50 8速(クラリスコンポに組み込まれていたやつで、昨年、初頭に9速化した際外したもの)のカセットのギアユニットが「6枚」組だったのです。
外した時は汚れた油で触りたくないし、そのまま新聞紙でくるんで倉庫に仕舞っていたのです。そして、その時は油汚れのため、“くっ付いている”のだとばかり思っていたのです。
話は逸れますが、このカセットが非常に乗りにくかった。
速度が上がっていき(大体35Km/hくらい)F50T-R15Tでは些か軽く感じたところで一つギアを上げると13Tになり、一気に重くなってしまうのです。
“14Tがあれば”と思ったのは数え切れません。
閑話休題
シマノのギアユニットは普通、2~3枚組だとばかり思っていた。
だって、8枚のうち、6枚がユニットになっているんですよ。
(写真は左から「CS7700」、「CSHG-50」、そして「スラム9S PG-9〇〇」です。ビックリしたので洗浄前に慌てて写真を撮ってしまった。)
SRAM 9S PG-9〇〇
同じように、以前(かなり昔ですが)外して、ジャンク扱いでヤフオクにでも出品しようか、なんて思って、仕舞いっばなしだったSRAM の9速(正確な型番は不明。12T・13T・14T・15T・17T・19T・21T・23T・26T)カセットも引っ張り出してきた。
20年前の完成車に付いていたもので、シマノだと大体12-25Tの9Sが着いていた時代の物である。
「やっぱり、ほこりが油で固まって、くっ付いてるなぁ」
と思いながらロックリングから先をばらそうとしたその瞬間である。
12Tから先がばらけない。
本当にくっ付いているのである。
何と、HG-50の上を行く、“8枚”重ねだったのだ。
(写真、赤丸で囲った、2mm程度のアーム1本だけなので、ピボットのようにずらして広げることができる)
しかも、スペーサーが金属ではなく“シリコン”のような物質なのである。
(分かりにくいと思いますが、オレンジ色をしているもの)
で、ずらしてしまったので、元に嵌らなくなっちゃった、とちょこっとだけ後悔する。
ところが、先週からこの原稿を書き始めたのだが、以前に書いたとおり、9Sのカセットをヤフオクでしばしばウォッチしているので、最近、似ている商品が出品されているのを見つけたのです。
それは「SRAM 9S PG-950」とあり、なんと、この1本のアームのピンが外された状態(8枚のギアが1枚ずつばらける状態)で撮影されていたのである。(参考までに2500円、税込み2750円で出品されている)
9枚の歯数はすべて同じであるが出品されている物はロックリングが“黒”であるし、PG950を調べると最近のモデルのようでもあるので、同一視ができず“PG-9〇〇”とした。
先ほど赤丸で囲ったアームの先端を見ると確かに6角形になっていて、試しに1.5mmのアーレンキーを挿すとドンピシャでピンを外すことができたのである。
これならば、元の状態に戻すことができると安心した。
そして、今回の目玉?比較コーナーに入りますが、
ボクは、このユニットを連結している“アーム部分”に注目した。
デュラのスプロケット(CS-7700)は直径5mmが6本挟まっている。(写真参照)
HG-50は同じく直径3.5mmが3本と直径、太さともに上位機種より見劣りしている。
そしてSRAMは3.5mmが先述の通り1本のみであった。
最初目視だけの時は2mmあるか無いかに見えたんだけど、ノギスを当てると約3.5mmあった。
アルテ(CS=6500)もそうであったが、2~3枚組のギアユニットで直径も本数もやはり値段に見合うだけの品質なのは“流石”というほかはない。