リムセメントとタイヤを購入した。
う~ん。やはり“チューブラー”、かなりマイナーである。
アサヒさんやY’sさんなんかの大手のショップでさえ数種類の銘柄しか置いていない。
これより小さなところでは言わずもがな。
まぁ、ある事はあるんだけど“高級品”が中心で(今、チューブラーを使う人は高級カーボンホイールから流れてきたレース志向の人が多い?)ボクのようなホビーレーサー向けは限られている。
そんな中、以前から通販でお世話になっている「ワールドS」さんでは、かなりの品揃えが見込め、そして割引率が大きいものもあった。
ワールドSさんはヤフーショップにも出店していて、本家よりは少し割高だけど、ポイント還元を勘案してヤフーを通じて発注することにした。
タイヤはビットリアの「STRADA」を選んだ。選んだというより「最安」だったからなのだ。しかも「日本限定??」。
Wサイクルさんには、今回購入したVITTORIAの他、お手軽価格で定番のパナやTUFO、懐かしの?ソーヨーもあって、次回以降何を購入しようかな、と楽しみにもなる。
クラシカルなクロモリフレームだからスキンサイドのを注文したのだけど、後日欠品でスキンサイドは1本しか入手できないというメッセージが来たので、2本は「ブラック」にしてもらった。
一応、パンク時の予備も考慮して「3本」発注したのだ。
そして、パナのセメントと、ビバ(サンエス)のクリーナー(詳細は次回)も他店より安かったから同時注文したのである。(写真上参照:セメントとクリーナーは立てて入っていたが見やすいように横にした。また、商品管理用のシールが付いた外袋に入っている状態のままである)
剥がした後のリムはセメント仕様にするので、やすりをかけてやる。
パンク修理で使う粗目のサンドペーパーでやすりをかけ、パーツクリーナーで脱脂する。
ここまでは、室内で作業をすることができたが、セメントを塗る作業は匂いが充満し、健康に害があるので屋外の方が良い。
さてっ、どこで作業を使用かな?っと考えた挙句、ルーフバルコニー(屋上)の園芸側でない北側(「睡蓮鉢に謎の虫大量発生?(虫が嫌いな方は要スルー)」20210830・その他「ガーデニング」カテゴリー参照)に、ずぅっと使っていない廃車のフレームが転がっているのを思い出した。
そうだ、これをそのまま使えば早い、とばかりに、一升瓶が入っていた「通箱?」でリアのリムも床に当たらないように調整して作業を開始。(写真下参照:作業中の様子。折り畳みイスの上に敬意を表し「Wサイクルさん」の箱とセメントとクリーナーを入れて撮影)
パナのセメントを開封すると、セメダインの匂いである。
新品だから縁までたっぷり入っており、キャップに付属している刷毛に纏わりついてくる。
丁度、駄菓子の「水あめ」程度の粘度で、中々垂れきれなく、ちょっとでもずれると「縁」に垂れてしまうので、横に向け回しながら上に抜く。
そして、2回目以降は奥まで戻さないように気を付けたのです。
それでも、結構な量が付いてくるので、3つほどのニップル間にまず垂らし、刷毛に着いたセメントが程よく減ったのを確認してから、それぞれを伸ばしていく。
この刷毛のサイズがちょうどリムの幅にピッタリで作業の効率は良かった。
ニップル穴の縁に付いたセメントも逆方向になぞってやるとうまく取れてくれたのだ。
10分ほどで塗り終わったので、一晩置く。(おやすみなさい)
と、寝ている場合ではない。
一晩置いたところで、接着面を確認する。
よく乾いているし、いい感じの厚みも出ている。
このままでも行けそうだけど、2度目のセメントを同じように塗ってやる。
セメントは乾いていたが、一回目と違いリム面がテカテカしていて「塗ったかどうか」がわかりにくくなるので、より作業は慎重になる。
セメントは、やはり、セメントの入っている缶の縁に糸の様に垂れてしまい、部分的に「蜘蛛の巣」のようになってしまった。
ここで更に一晩置く。(おやすみなさい)
「おやすみなさい」と2晩続けたのだけど、今塗っている作業は、文字通り「ベッド」と呼ぶ部分を作っていて、チューブラーの「ふんどし」を安定して付ける「寝床」になるのだ。
セメントの残量を確認すると、見た目、八分目くらいまで残っていた。
約20G消費した計算である。
前後リム×2=4 だから
大体1回あたり5~6gぐらいの消費量であろうか。
先に、全体の重量を最初に計っていなかったのは、うかつと言うほかない。
後で「ふんどし」に塗る事を考えても、十分な量が確保されているから、3回目も塗ることにした。
この幾度にわたる作業が、セメントを敬遠させる原因になっているのだろう。
ボクは普段、細かいことや面倒なことは嫌いなんだけど、こういう作業は何故か苦にならない。
最初の手順を丁寧にやった方が、後々楽になるという事が身に付いているからである。
今回で言うと、これだけ手の込んだ作業を一度我慢すれば、テープの様にタイヤ交換(パンク)ごとに一々張り直す必要がなくなり、現場で「タイヤだけ」の交換で済むからである。