やはり、学生さんたちが夏休みの期間に入ると、蝉も鳴き始め、すっかり夏らしくなってきた。
前回書いたとおり、東洋フレームのエントリーロードを買い、主に日常使いにするので、雨の降らないうちにフェンダーを取り付けてしまおうと(「クロモリロードにフルフェンダー?!②」20190719)で使った「ディズナロードフェンダー」をここでも使いまわしにしたのです。
「ちゃちゃちゃっ」と終わらそうとして、とりあえずフロントから取り付けた。(実際すぐ取り付けが終わった)
しかし、クリアランスを見ようと、改めてフロントを持ち上げたところ、フェンダーがタイヤに思いっきり干渉していることに気が付いた。
クラシカルなクロモリロードを売りにしているので、スレッドタイプの細いフォークを採用しているためキャリーバー部に取り付けたフェンダーの金具がヘッドに引っかかってしまい、フェンダーが上方向へ行かないのだ。
金具を切って短くするか、曲げて加工するか、スペーサーをかませるかだろう。
いや、ダボ穴が付いているんだから、うまく取り付けられる推奨の製品があるかもしない。
と思い、東洋フレームに、この旨を記載して直接「問い合わせ」フォームに入力してみたのです。
すると、写真同封で次の返信が速攻できたのである。(“ ”で囲まれた部分が相手からの返信部分。注:返信内にある画像・図は著作権等もあると思うので、このブログには載せてません。以下同じ。)
“○○様
日頃より弊社製品をご愛顧いただいており、誠にありがとうございます。
頂きました内容につきましてご連絡させていただきます。
お困りの症状につきまして、添付の画像をご確認ください。
わたくし個人の私物で、恐らく同様の症状に対応したものがございます。
普段使用しているもののため汚れなどございますがご容赦ください。
図内「A」の線部分で、フェンダー金具がヘッドパーツに干渉が発生しているものではないかと推測しております。
こちらのフェンダーも、同Dixnaブランドの製品を使用しています。
この部分の寸法はモデルなどによりかなり差があるとは思われますが、
調整幅を設けるためにある程度長さがある設計のものが多いと思われます。
特に一般にはクラシカルなタイプの設計の製品が少なくなっていることもあり、それを想定したデザインになっていないようです。
解決策と致しましては、図内「B」の部分に追加のワッシャーを挟むことで、金具位置をずらすことができます。
恐らく、この方法を実施していただくことが、最も追加費用などを抑えられる、単純な方法と思われます。
実際にこの金具については、金具上部を切断ししたり、ネジ穴を拡張するなどいろいろやってみましたが、
結果的には横にずらすという形で落ち着きました。(加工は結果的に意味はなかったことに…)
同様のワッシャーについては、補修部品としても販売されています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00523Z6ZE
※サイズさえ合えば、一般的な工業部品を流用しても問題ございません。
スペーサーの追加により、ブレーキ固定分部のネジ締結力に影響が出たり、
シューの当たり位置が変わり調整が必要になる場合もございます。
もしご自身で作業される場合にはご留意ください。
適切な調整を行えば、本カスタムに影響される安全上の問題はございません。
以上ご参考となりましたら幸いです。
もし異なる症状によるものであったり、解決できなかった場合などには改めてご相談ください。
その際には、状況のわかる写真などをいただけますと助かります。
宜しくお願い致します。”
「加工は結果的に意味はなかった」の一文に、勇み足しなくてよかったぁ、としみじみ思ったのである。
そして、同じロードフェンダーを使っているということだったので、安心して今度は後輪側から取り付けを行なった。
しかし、今度はなんとステー間のブリッジがなくネジで固定できないという大問題にぶち当たってしまったのです。(写真参照)
仕方なく、2回目の問い合わせ。
今度は、問い合わせフォームからではなく、前回のメールに返信をするという形で、この画像を添付しメールをしてみた。
すると、またまた速攻(30分程度)で添付画像付きの返信が来たのです。
しかも次のような長文でした。
“○○様
お世話になります。
頂きました内容につきまして回答させていただきます。
まず、Dixnaのロードフェンダーについては、便宜上『フルフェンダー』と呼ばれるジャンルの製品となります。
当フレームについては、「『フルフェンダー』の装着を前提とした設計」にはなっておりません。
(特にクラシカルな)ロードレーサーに分類されるフレームにおいては、
ご指摘のようにシートチューブやワイヤーのクリアランスの関係から、
このタイプの製品を取り付けすることが難しくなっています。
※ここを広げてしまうことは、乗り味に大きな影響を与えます。
このタイプのフェンダーは、添付「アイレット」のような部位を持つフレームを想定しています。
そのようなフレームは、厳密な設計はロードレーサーではなく、
ツーリングバイクやランドナーを踏襲した製品に多くあります。
このような実情に対して、形状をより簡素化し、
リアステーとブレーキ部でのみ固定するセミタイプのフェンダーというものが存在いたします。
これらは、「フェンダーを取り付ける前提で設計されたフレーム」ではない、
ロードレーサーとしての設計のフレームに合わせようと作成された商品となっております。
添付の画像は、Adeptというブランドの同コンセプトによる製品とその装着例となります。
(フェンダーメーカー等の画像であり、弊社製品との適合を表すものではありません。)
ただ全体的な構造は、3点で固定するか2点で固定するかという部分の違いだけとなりますので、
極端に言ってしまえば現在のフェンダーがシートチューブと干渉する部分を切除してしまえば、
機能的には問題ない状態で取り付けることが可能です。
(究極的な泥除け性能はもちろんフルのほうが高くはなりますが…、
フレームに汚れが飛ぶような環境下であれば、はっきり言って大差はないともいえます。)
多少力技の加工が必要な内容ではございますが…、参考となりましたら幸いです。
以上宜しくお願い致します。”
と、アサヒの通販ページにあるアデプトの泥除けの画像が添付してあったのです。
「アデプト試してみます」と返信した後、それ以上に感動?したのが、繰り返し「ロードレーザー」という単語が出てくることである。
そう、いつからか「ロードバイク」という呼称が一般的になってしまっているが、ボクが現役だったころは「ロードレーザー」と言っていた覚えがあったので、やはり昔は「レーザー」って呼んでいたんだ、という確信が持てたのです。
(ということは、この担当者の方は同年代?まさかね)
早速、同商品を注文しようとアサヒの泥除けの通販ページを見たところ、この問題(シートチューブ下への接続)を解消してくれる構造のフェンダーをフリンガーからお手頃価格で出ているのを発見してしまったので、早速注文したのです。
(まだ届かないから続きは後日。)