プーリーが飛んだ?

急事態宣言も解除になって急に人々の動きが慌ただしくなってきた。

そんな中、僕も以前と同じように自転車で移動を開始した。

活動を再開したとたんに、ネタができてしまったのです。
仕事が終わって帰り道、ゆるい上りに差し掛かったところで足の動きを緩めるとともにフロントギアをインナーに落とし、ペダルに力を入れた。
その瞬間

「あれ?インナーにチェーン落ちちゃったかな?」という感じで、空回りのようになってしまったので、インナーから上げるためにアウターへシフトを入れなおす。

しかし一向に事態は好転しないし、考えてみたら歯飛びの症状を表しながらも、なぜか動力は伝達されている。
仕方がないので、暗い夜道の中、一度自転車を止め降りて確認することにした。
リアのギアがトップに入ったきりだったので、ワイヤーでも緩んだかと思い、触ってみたが、異常はない。

リアディレーラーをよく見るとプーリーがなくなっていたのです。
まあタイトルの「プーリーが飛んだ?」って言うのは、言葉のアヤで、単に外れてどこかに行ってしまったということです。

まだ道半ばにも来ていない距離だけど、再度漕ぎはじめ、歯が飛ぶ現象もシフターの調整で収めつつ、そこから、チェーンが擦れる状態のまま、家路についた。
プーリー、だけならネットでも注文して入手できる。
しかし、今回プーリーの交換ではなく取り付けができなければならない。

そこで、細かい部品でいつもお世話になっているY’ロードさんへ行くことに。
すると、いくつかのプーリーを持って来てくれたのだけど、「ボルトごと紛失したので」と事情を説明した。
そして、RD-2000番台のクラリスと伝えると、PCを操作して、発注してくれたのです。

合わせて税込み611円。

shimano_pulley
shimano_pulley

きっかり一週間で届いたので早速、取り付けにかかる。
ロード系のディレーラーのプーリーは11Tだとばかり思っていたのだが、このクラリスはMTBと同じ13Tを採用している。

ディレーラーのプーリーは2カ所ついていて、今回外れたのは上側のプーリー(ガイド)だ。

プーリーはプラスチックでできていて、中心の穴を金属のワッシャのようなもので左右から挟むようになっている。(写真参照)
薄くグリスを塗って挟み込む。

そして、スペーサーのようなものがやはり入っているので、それを穴に差し込み、指先を汚しながら所定の位置へ合わせる。

これまたグリスを薄く塗りボルトを裏から差し込む。(写真の赤丸内がボルト)
しかし、どうしたことか、いきなりネジ穴になっていて、奥に入らない。

仕方がないので、正面から差し込み、アーレンキーで絞めこむ。

今回外れなかった、下側のプーリーは時計回りに回転するから正面からボルトが嵌っているんだけど、今回外れた上についている方のプーリーは反時計回りに回して走るので、逆ネジ状態で使っている訳です。
他の車体についている5500番のディレーラーは反時計回り、つまり反対側からボルトが入っているので回転方向と一致するために外れるリスクが減っている。
ちなみに、家族が乗っている外装変速機「Tourney」や「Altus」のディレイラーも確認したところ、クラリスと同じで、両方とも外側にボルトの頭が来ている。

まあ、プレートに加工をするのも経費が掛かるので、あるクラス以上の仕様となるのは致し方ない事ではあるけれど入門クラスのディレーラーを使っている場合にはゆるみがないか注意が必要なのである。

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