自治会の歴史(追加4)正常な自治会運営と広報活動

広報担当副会長TT

5月発行の「あすみ」130号に、『広報「あすみ」から見た自治会の歴史』として、基礎作り期(~平成7年頃)、成長期(平成8~14年頃)、最盛期(平成15~21年)、転換期(平成22年頃~)に分けて紹介しました。

ここでは、最後の転換期について、広報の立場から考えてみたいと思います。担当会長は、吉川(2期)、井出(2期)、長谷部(2期)、須田(1期)、森山(2期目)の各氏です。

自治会の運営は会則第1章 総則にあるように民主的に行うのが原則です。民主的というのは、十分な情報を共有し、よく議論した上、多数決で決めることだと思います。近年、どうも多数決決済だけが重要視されているように感じます。そこで、とくに情報の共有という立場から、この期間を振り替えってみました。

1.平成22~23年度
この年から広報誌「あすみ」の発行が、それまでは年5~6回だったものが、年2回に減りました。その上、会長の挨拶も無く、記事に署名が無くなりました。自治会役員の活動が見え難くなっています。

この間、平成21年に723名だった会員数が、平成24年には678名に減少しています。このうち、22名はワンハンドレッドヒルズの分離によりものですが、その他の減少も大きくなっています。従来、会員の減少は高齢化によるとされていましたが、そればかりではないように思われます。情報伝達不足による、会員の自治会離れが起こっていると思われます。

2.平成24~25年度
当時の会長は『30年のあゆみ』に、「自治会運営においては、役員の意見を尊重し、役員会がオープンに進むように進むように努めた」と書かれています。ごく当たり前のことがことさらに書かれている所を見ると、前の時期から、なにかの問題を感じていたように見受けられます。ただ、年2回の「あすみ」発行だけでは、十分に情報が流されなかったと思います。幸いこの間、大きな問題は起こっていません。

3.平成26~27年度
風通しを良くするために、ホームページの再開、ブログの新設が実行されました。とくにブログの新設はホームページ管理者に負担をかけず、会員から自由に投稿でき、便利です。しかし、投稿が、見守り隊・防犯関係の情報に留まり、利用が広がるのに時間がかかっています。投稿者側にも問題があります。広報誌「あすみ」の発行は年2回で変わっていませんが、この間も大きな問題は起こっていません。

4.平成28年度
この年の総会で、ブログ閉鎖という影響の大きい提案が出され、論争が起きました。

一般会員に伝わったのが、総会の直前でした。このような問題は、少なくても、1年前から会員に問題と思う点を伝え、議論の場を設けるのが、適当だったと思います。情報伝達の不足が問題を大きくしたのではないでしょうか。

5.平成29年度
この年も総会で、会則の大幅改定が出され、大きな論争になりました。

一般会員にその情報が伝わったのは、総会直前でした。このような問題も、1年前から何らかの予告があり、検討経過の広報誌などにより周知徹底し、意見を求めるのが筋だったと思います。会則では、会則等の改廃については特別な配慮がされていますが、情報伝達でもしかるべき配慮が欲しかったと感じます。

この種の問題は、今後とも起こり兼ねないので、注意したいと思います。

自治会の歴史(追加4)正常な自治会運営と広報活動」への2件のフィードバック

  1. 自治会運営は会則にあるとおり、民主的に行わなければなりません。従って、役員会に議題に上がる前に、歴史的に慣例であった三役会で総意を得て役員会への上程が筋でした。問題が起きたのはこの事が充分履行されず、一部の役員の独断で進んだ事です。最近、情報開示が叫ばれ、SNSが有効に利用される中で、当自治会のホームページ、ブログの開設は画気的な試みで、充分なルール作りをして利用頻度を上げれば、紙の広報紙「あすみ」の補完ツールとして、また、月1回の回覧の補完ツールになるでしょう。中々理解されません。開かれた自治会を標榜して欲しいですね。貴重な歴史的経緯を遡ったご意見ありがとうございます。参考になります。

  2. なんか、益々ブラックボックス化してませんか?今年の広報担当副会長さんは、ブログツールを利用して、頻繁に情報開示していただき参考になります。これを継続的に続けて欲しいですね。ブログ開設後少なくとも、閲覧者が15,000人を超えています。立派な情報伝達ツールです。皆さん、携帯スマホの利用頻度が8割以上で、メールのやり取りは日常茶飯事です。ブログサポーターを増やしましょう!

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