318・第41回吟道精脩流砂子吟志会・吟道大会

10月2日(日)、横浜市保土ヶ谷区星川にある、保土ヶ谷公会堂において毎年恒例の吟道大会が行われた。
宗家信条は、
  知仁勇
 詩を吟ずることによりその情(こころ)を知り
 詩を吟ずることによりその仁(じん)なる心にふれ
 詩を吟ずることにより その勇なる身(こころ)を呼び起こす
この大会での私の仕事は、進行係、中原支部のメンバーで行うのである。
次の出番のメンバーがそろっているかどうか、いないときは呼びに行ったり探したり、舞台のそででチェックを行ったりと、それなりに忙しい係りでもある。
空手の大会では、本部席に陣取っている私でも、このような詩吟の大会では若手であり頼りにされる存在なのである。
だから空手大会でも裏方の苦労ご苦労様はよくわかっているつもりである。
 詩吟というとどうしても年配者が多く、中には皆さんの中では歴史の出来事としかとらえられないであろう、先の第二次世界大戦に日本軍として、お国のために戦ったというような人もおられて、つい私どもも襟を正すのである。
そういう人が、乃木希典作の「金州城下の作」や「城山」などを吟じられると思いが伝わってくるようである。
 また、堀越学園という有名な幼稚園が中野にあるがそこの園児たちが大勢で来て、「月の砂漠」を吟じて見せたりとけなげな姿に涙が出るほどであった。
空手でもそうだが幼児の一生懸命な姿を目にすると、感動を覚えるね。
 大会前夜にはスタッフが集まって打ち合わせを行うなど、多くの裏方のおかげで成り立っている大会である。
私なども以前は手伝っていたのだが、今は当日の手伝いが精いっぱいである。
 大会終了後は、関係者が集まって懇親会を隣駅の天王町駅前の中華店で行ったが、ここ天王町は私が、若いころ近くの牛乳屋に住み込みで働き、ボクシングに青春をかけていたところでもあり、あまりの懐かしさに早めに行って近くを一回りして昔の感慨にふけった、すっかり様変わりしているのだが、そのままのところもあって感激をしたね。
 そんな思いをしながら、懇親会会場へ急いでもどり皆さんと久々に顔をあわせて懐かしい話に花が咲き、その後は近くのカラオケで何人かで寄って、我が家へ強引に誘ってその日を終えた。
 忙しくも充実の1日であった。