350、霧笛が俺を呼んでいる

雑記も切りのいい350回、ちょっとしたタイトルネームを・・というので、横浜を無理にこじつけてみただけである。
 このタイトル・赤木圭一郎主演の映画であったが、この当時の撮影ではここの赤レンガ倉庫がまだ引き込み線であったころよく使われたそうである。
 タフガイ、ナイスガイ、ダンプガイ、マイトガイなどとニックネームもつけられて在りし日の日活映画全盛のころの話である。
 赤レンガ倉庫から山下公園へ歩くと船のロープを止めるコンクリート注があり、そこへジャケットを肩にかけ片足を乗っけてのポーズがお決まりであったが、さすがに今はとらなくなった。
 今回は桜木町駅で降りての散策となったが、ここ桜木町は鉄道が初めて開通した時の横浜駅であったそうで、その記念碑もたっているのだが、反対口のみなとみらいの影響で今ではすっかりと目立たなくなった。
以前来たことのある私もようやく探し当てたぐらいである。
 ここ横浜は私が上京して三年間住んでいたところで、市内の銭湯の広告の取り換えをしていた頃、山下公園、港が見る丘公園などで、お昼に弁当を買ってきてよく食べたところでもある。
 中華街、元町、伊勢佐木町、本牧、まだ銭湯があったころでよく回ってきていた。
漫談家の言葉ではないが、あれから40年・・・月日を感じます。
横浜の港も久々に訪ねた。
  ♪♪霧の波止場に帰ってきたが 待っていたのは 悲しいうわさ~♪
う~ん、カラオケに行って歌いたくなってきた。

349、バラ園イン・ヨコハマ

2012年5月21日、午前7時半、金環日食を見れて、ちょっと感動した。
そのあと雲が晴れて暖かくなり、横浜にバラを見に行こうということで電車で向かった。
 桜木町で降りて、ぶらぶらと歩き赤レンガ倉庫に行って、人が少ないなぁと思っていたが建物の中に入ってみてびっくり、平日なのに大変な人出である。
 昔はここに引き込み線があり、往年の日活時代の映画ではラストシーンでよく使われたところらしい、私も小さいころの記憶もある。
それがすっかり整備されて観光名所となっている。ブラタモリで見た、「象の鼻」がある・・ここかぁ、何回も来てはいるのだが改めてみて感動である。
 そぞろ歩きは山下公園へ出た。赤い靴の女の子の銅像があり、実は港区の麻布にもあるのである、関連があるのは知っているが詳しくは忘れたのでこのくらいにしておこう。
 噴水の前のバラ園ではバラが今満開である、無粋な私でさえも感動を覚える。
歩き疲れた感もあるがきれいなバラに心を癒され元気をもらい、もう一歩き、港が見える丘公園のバラ園まで行こう!となって、てくてく散歩道を歩くこととなった。
 途中、雑誌のモデルのバックに出てくる風車のところに来てとりあえずパチリ!
公園に来ると会員のS君が3年前に式をあげたホテルにやってきた。あの日は雨であったね・・ふと思い出した。
 そこを抜けてバラ公園に来るとここも満開、香りが漂って私までもが癒される。
しばらく堪能してから、坂道を下って地下鉄に乗って横浜へ戻り、京急特快で蒲田駅まで・・
 早いものである、あっという間についたようだった。
半日も時間を費やさない、4時間ほどの工程であったが気分はすっかりリフレッシュされた日中であったね。

348、久々の大楠山

先週の高尾山に気を良くしてか、今週は湯河原の幕山に行こう、と言われて私もクウが行くならば異存はない。さっそく車を借りて出かけたのはよかったが、高速に乗って」狩場インターまで来ると南本宿まで事故渋滞に巻き込まれ全然動かなくなって、渋滞7キロとか9キロとか言っている。急きょ予定を切り替えて大楠山に行くことにした。
こちら方面はスイスイ行けて早く着いた。
大楠山、昨年の暮れに上ってこの雑記にも記載している。あの時は山も枯れていたが今回は、緑したたる春の山である。風景が全然違う、途中途中の若草も芽生えて春山というのは元気が出てくるねぇ。
 クウも大喜びである、ペットが喜ぶと私たちまでもつい顔がほころぶが、私も変わったものである。
これはこれで、素直に受け入れましょう、その年代年代での顔があるのだろう。
昨年の今頃は、プウチャの急病でそれこそ夜も寝れなかった日を過ごしていた・・・
大楠山である。
今回は、春山なので、多くのハイカーに出会った。年配者にもちょうど良いハイキングコースなのだろうね。それなりに人気があるのだそうである、確かに急な勾配のコースもなくなだらかに登って行けるそれでいてそこそこの距離である。
 頂上の広場では、弁当を広げてピクニック気分である、どこからか猫が出てきて餌をねだるのでおにぎりを少し分け与えたが、こんなところにも野良なのかねぇ、猫がいるとは驚いた。
 くだりもゆっくりと下って行ったが、ところどころから漏れる木漏れ日が、冬はどこか暖かさを感じてほっとするのに比べて、春は元気がみなぎり様な気分になり、四季それぞれの趣があるように感じた。
春夏秋冬、四季折々の顔を持つ日本は誠に素晴らしい国である、ずいぶん飛躍した言葉になったが、ふと思ったのである。
 「春は花、夏ホトトギス、秋は月、冬雪冴えて涼香りけり」
曹洞宗開祖、道元禅師の言葉だそうである。
 初夏、素敵な一日を過ごさせていただいた。

347、高尾山

5月7日、快晴、五月晴れに誘われて高尾山に行こうということでクウも一緒に車で向かった。
 会員のTさんが一昨日登って頂上は歩けないくらいの人で出会ったと聞いていて、今日はゴールでウィークも終わった月曜日、さほどでもなかろう・・と思って出かけたのだが、あにはからんや、さすが日本一の登山者を数えるところだけのことはある。
 細君は何度も登ったことのあるという経験が頼りで、私は、一度も登ったことがなかった、すごい登山者の数でいつも満員ということを聞いていたのでさほど興味をそそらなかったのである。
 そこへ、この春東京に出てきた姪っ子がこちらの友達と登ってきたと言い、会員のTさんも登ってきたと言い、はたまたあのよだきんぼ(延岡弁)のT先生までもが登ってきたというので、それならばということで機会をうかがっていたのである。
 道路はスイスイスムーズに行けて、さい先がいいと張り切って何も知らないのでついて行ったのだが、稲荷山コースといって結構遠回りなコースを歩かされたみたいである。
 私が、描いていた高尾山登山は、テレビなどでよく放送されていたが、ケーブルカーで途中まで行ってあとはハイキング気分で楽しんで2,30分歩くものだと思っていた。
 今日はクウもいるのでそれはないかな・・とも思っていたが、結構な距離を歩かされましたなぁ。
 細君とは時々暇を見つけて、金時山や大楠山、あるいは称名寺裏山や、鎌倉のハイキングコースなど出かけてきたが今回はちと長かったような気がした。
 
 改めて、高尾山。
都心より西へ約50キロメートル、海抜600メートルほどの山であり、中腹にある高尾山薬王院は、真言宗の智山派に属し、成田山新勝寺、川崎大師平間寺と並び三大本山の一つであります。と案内にある。
 ほう、成田山、川崎大師と並べられるとは大したものではないか・・・といってもこの二つは、毎年初詣のランキング上位であるので知っているくらいだがね。
 頂上前の、階段、約200段ほどあるのだそうだがここまでくれば頂上だと聞いたので頑張った。頂上ではそばなどを注文して、しばし休憩である。
 頂上は、十三州大見晴台とある、関八州は聞いたことはあるが、あとの五州はどこだ?深くも考えもせずにふと思った。箱根に行けば十国峠もあったな、そのくらい見通しがいいということでもあるのだろう。
 高尾山といえば天狗がよく出てくるのだが・・と思いながら薬王院まで下ってくると、さすがあちこちで見られた。くだりも結構急こう配な坂道でどんどん進んでいく、途中杉の木の根っこがタコの足みたいに出ているたこ杉なるものも見た。帰りも、ケーブルカーもリフトも利用しないで降りてきたのだが結構な運動量でありましたな。
今度行く機会があったなら、ぜひ、ケーブルカーに乗ってみたいものだ。
 しかし、以前から一度は行ってみたかった高尾山に行って来れて満足をした日であった。

346.夏井の千本桜

細君の福島の実家を今年は訪ねると早速、花見へと誘い出され近所の神社の桜を案内されてから、夏井の千本桜を見に行こうと車に便乗した。今回はクウも一緒なので座席が汚れて恐縮したのだが幸い快く応じてくれた。細君の実家の人達は私達が訪れるとあちこちに連れて行ってくれたりしてこちらが恐縮するほど歓迎してくれる。
 この夏井の千本桜も、3年ほど前の訪問の折に叔父が連れて行ってくれた。
今年は、振り替え休日とあって人出が多くて駐車場も満杯となって川下のほうへ廻ってようやく止められた。川をまたいで数多くのこいのぼりが掲げてあり、本日のお日柄も結構で気持ちよく泳いでいるように見受けられる。
 その下にシートを敷いて席を設けしばしの時間を楽しんだ、今回はクウも一緒で喜んでいるように見える。細君の妹さんが用意してくれたのかおはぎまでがあって、誰も食べる人がいなくて私が一人でいただいた。実は私の大好物なのである、健康を考えて控えされているが今回は黙認というところか・・のどかな気候の中、野原にシートを広げておはぎをほおばって桜を見て傍らにワンコウがいる。最高のシチュエーションではないか、こんな何気ないひと時が最高の贅沢だと最近は特に思うようになってきた、幸せである。
 今年は、東京・上野の桜もよかった、三春の滝桜もよかった、ここ夏井の千本桜も近所の名も知らぬ桜もよかった。
桜ざんまい、思い出に残る春である。

345、三春の滝桜

日本三大桜、の一つに数えられているそうである。ちなみにあとの二つは、山梨県北巨摩郡の「山高神代桜」、岐阜県本巣郡根尾村の「根尾谷の薄墨桜」だそうだがどういうものかは行った事がないので知らないが、三春の滝桜・樹齢が1000年以上、地元の人に言わせると1200年以上も前からの桜だそうである。
 1200年以上も前・・というと西暦800年ころ・泣くよ鶯平安京・794年平安時代の頃からではないか、そりゃぁ想像もつかないくらい古いわなぁー
 実はここの桜は3年ほど前になるであろうか、福島の実家を訪ねた時細君のおじが連れて行ってくれて夜9時過ぎになっていたので車のライトをつけて見せてくれ、感謝したことがあった。
 あのころはまだ近くに畑があってそこそこ自然が残っていたように感じていたが、全国的に有名になった今、昼間は人が多くて大変だろうからと言って夕方に行っては見たのだが、夜9時までライトアップがされているので、すっとこどっこい・次から次へと車が到着するのにはびっくりあぜん、であった。
 駐車場も三か所もあって私たちもその第三駐車場に回されて歩いて行ったが、途中出店はあるわ地下通路はしっかりできていて自動販売機で入場券を買い求めて入るなど、すっかり観光地として有名になっていたね。
 それにしても三春という町はまさに桜一色。行く途中、山の中を通るのだがあちらこちらで桜並木に出会い、時期も今年は満開の頃が遅れたそうで、私たちが行った4月の終わりが最高の頃であったのだそうだ。
 昨年の今頃は、花見や宴会の自粛で全国が閉鎖的であったが、今年は復興に向けて頑張っている姿が見えて私たちまでもが刺激を受けた。
 また、三春の人達も自慢の桜を見てもらうために献身的に働いて嬉しいものを感じたね。
今年の春は、本当に素晴らしい思い出深い春となったことであった。