464,鶴見川

横浜市北部を流れる鶴見川、私が上京して運送会社の事務員として配属されたのが、横浜市港北区新羽で毎日鶴見川のサイクリングロードをロードワークしていたものだった。
 横浜というから大都会とばかり思っていたのだが、その当時は(43年ほど前)田んぼの中に倉庫と社員寮があって通勤時間もないがそこから出ることもない。
土、日は倉庫の在庫点検や業務がばっちりで休むこともなくひと月の残業時間が200時間を超えるようで、今では考えられないね。
 配属前に山中湖の社員研修寮で鍛えられ、その時の頑張りがこの激務に耐えられると思われて配属されたのだろうと今では思っている。
こっちは仕事の傍らボクシングを目指そうと思って出てきたのだから、何しろジムに通う時間もない、半年ほどでやめた。
 その後は西区の牛乳販売店で牛乳配達をしながら毎日ボクシングジムに通って頑張ったのだが、今回はその後のことは関係ない、鶴見川、なのである。
 上京してきた当時の鶴見川は日本でも5本の指に入るほどの汚ない川ではなかったかね。その川べりを暇を見つけては走りこんでいた。今の新羽あたりは国際総合競技場ができて想像もできないほどの繁栄で田んぼが無い、たま~に鴨居や町田へ行くことがあって横浜線に乗るのだが途中の景色がわからないほどである。
こちらに来て初めてザリガニを田んぼで見てびっくりした記憶がある、九州ではこんな生き物は見たことが無かった。
 
 今はのどかな川になっている。この日ものどかな日中作業船であろうかのぼりもいればくだりもいる、何とも言えない風情だねぇ。
九日の武道館大会の後、細君が鶴見にできた新しいスパに行こうということでご相伴したのだが、なんと鶴見近辺にはこの種類のスパが多いことか、お互い共倒れしないのかね。
今度のスパも鶴見川沿いで駅から送迎バスが出ているのだが、川の向かいにも二つのスパがあって、私までもが心配をした。別に大きなお世話かもしれないが、ふと思ったね。
 今回の新しいスパは、サウナや岩盤浴の種類が多くて半日では足りないくらいである。休憩所にもスペースを取ってゆったりくつろげるようになっている。

新しいものはよりよくなっていくのだろうねぇ。
 夕方までのんびりと過ごして疲れが取れたような感じがする。
のどかな一日であった。

463.おばあちゃんの原宿

11月16日(日)、延岡から昨日の同窓会のために上京してきた会長と副会長を連れて、おばあちゃんの原宿と言われる巣鴨地蔵通り商店街へと行ってきた。
 上京して40年余り・・初めてのことである。老人の原宿と言われるくらいだからちょうどそのくらいの年齢になったのかね。JR巣鴨駅で降りるとすぐに案内板があって誰でもわかるようになっている、さすが・・。
 正直何の御利益があって何のために参るのかわからないのだが、会長達が行ってみたいということでそれじゃぁ私も行った事が無いから行きましょう、ということで来たのだが下調べが足りなかったね。
 高岩寺のとげぬき地蔵が有名なんだそうで行ってはみたが早速人が並んでいる。
私はこのように並ぶのは好きでない、他の二人に聞いても並びたくない、ということで本堂へお参りを済ませて、境内のお土産屋でお守りを買ったのかな。身代わり地蔵で災難の折には本人の身代わりになってくれるのだそうである。
 商店街を歩くと定食屋にも人が並んでいる、おいしいのだろうが、パス。
しばらく歩くとウナギ屋があり、人も少なそうなのでここでお昼を食べた。ウナギの松、である。
土用の丑、以来だね、ましてや松、ともなると食べたことが無い・・おいしい・と言いたいのだがその違いが分からないのでどれもおいしいのである。
周辺マップを見ると、遠山の金さんや千葉周作などの墓があるんだねぇ。芥川龍之介、谷崎潤一郎、高村光太郎,智恵子、たくさんの有名人がいるではないか、今度は「墓マイラー」として来ようかね。
入口にはテレビで見た何かのお尻があったので触るとご利益があるのだそうでちょっとかるく・・ね。

462,11月3日(月)記念日

11月3日は私達の結婚記念日で、細君の休みも重なったので食事でもしようということで出かけた。
ずっと独り身で好き勝手に過ごしてきた私が、共同生活が続くなんてなかなか信じられないことだがよく続いていると我ながら感心をしている。
 その二人の生活の中でバランスを保っているのがワンコウでもあると思うがたかがペット、大きな役割を担っているのである。犬嫌いの私がこうも変わるとは人間その先は闇、といえるのかもしれない。
 今日はそのワンコウを家に残し、銀座から日比谷公園を散歩をした。
そしたら、江戸時代の伊達正宗公の終焉の地という案内板があってさすがの私もびっくり、てっきり仙台で息を引き取っていたばかりだと思っていたが江戸上屋敷で終焉を迎え時の将軍がお見舞いに来たという。
 何度も来ている日比谷公園だがまだま知らないところが多い。
公園中央に行くといつも以上の人が出ており何事かと思っていたら、ワイン祭りだという。あまり興味はないのだがこの人出にびっくりした。
 そして今日は、向かいの帝国ホテル17階の鉄板焼きで食事である。

「嘉門」という店に初めて入った。ランチなのでそう高くはないと思ったが、そこはホテルそこそこの値段であるが、今日は記念日、奮発したね。
ここから皇居前がよく見えるのだが,秋の様子を呈しているのがわかる。
 
 帝国ホテルが出てくるたびに紹介しているので聞き飽きたであろうが、私の青春の一コマでなかなかの思いが詰まっているのだねぇ。
田舎から出てきた若者がテーブルマナーを覚えるために、出張期間を含めて都合3年間ほど働いたことがある。
 将来はここにお客としてこれるよう頑張らなきゃぁ、と思いながら働いていたのだが曲がりなりにも来ることができた。
ここは細君にも感謝、というところか。
 玄関へ降りると大きな菊の花が飾ってあり記念である、一枚撮ってきた。
のどかな秋の一日、随分リフレッシュとなったひと時であった。