アーカイブ | 2020年1月7日

自治会の歴史(15)避難所開設と運営委員会組織

IT会代表TT

都合により、12月末に投稿したものを削除し、新たに3回に分けて投稿し直します。
今回は、土気南中学避難所開設と避難所運営組織について述べます。

1.令和元年10月25日豪雨と土気南中学避難所開設
気が付かなかった方もおられるかもしれないが、10月25日の豪雨の際、南中学ほか、あすみが丘近辺の中学校、小学校複数校に、避難所開設の発表が千葉市からありました。平成25年度(井出自治会長時代)に、「土気南中学校避難所運営委員会」が設立されてから、初めてのことでした。村田川沿岸のの氾濫対策でした。避難対象の住民は、村田川沿岸の越智町・大椎町の一部でした。今回は、不幸にして板倉町で亡くなった方が1名いました。後で見てみると、避難路の確保には問題があったと思いますが、昼間で、対象人数が少なかったため、避難所運営の問題は少なかったかのように思います(実際避 難者がいたかどうかも確認していません)。
絶好の機会です。この機会に千葉市発行の「避難所開設・運営マニュアル」および令和元年「土気南中学避難訓練」と比較してみました。

2.千葉市発行の「避難所開設・運営マニュアル」
最新のものとして、千葉市のホームページから次の資料がダウンロードできます。

千葉市総務局防災対策課発行「避難所開設・運営マニュアル」(平成30年7月、A4、53ページ)

53ページの厚いものですが、要点は次の通りです。南中の避難所運営もこのマニュアルに基づいているか、確認する必要があります。
〇避難所開設は市長が必要と判断したときに行われる。
〇区災害対策本部と避難所運営委員会で話し合って運営する。
〇避難所運営委員会は,委員長・副委員長、施設管理者、市担当者、避難者代表で構成される。
〇委員長・副委員長のもとに、総務・施設・救護・食料・物資の各班を置かれる。
〇南中学の場合、施設管理者は校長・教頭である。
〇細かい手順は、20枚のチェックシートにまとめられている。
〇特別な項目として、要配慮者(高齢者・障碍者・妊婦・外国人など)、性的少数者、ペット対策がある。

3。令和元年9月1日の避難訓練との比較
昨秋行われた雛難訓練は、「集合場所から避難所までの移動」と「避難所の見学・説明」が主で、避難指示過程・避難運営委員会組織の説明はほとんどありませんでした。避難訓練の仕方の見直しが必要だと思います。平成29年度・30年度も大体同じスタイルの訓練でした。

4.平成27年度土気南中学校避難所運営委員会名簿
現在の避難所運営委員会の組織が分からなかったので、 平成27年度の避難所運営委員長の長谷部さん(当時、第一自治会長)から、27年度の運営委員会の名簿を頂きました。その内容は次の通りです。
本部委員14名のうち、第一自治会から3名(委員長を含む)が参加。この年は、委員長は第一自治会長、副委員長は他の自治会のガーデンコート、しらかし自治会長が当たっていました。施設管理者は校長先生と教頭先生でした。市担当職員が4名。幹事5名の構成です。
各班員として、23名のうち、第一自治会から8名が総務班・施設班・救護班・食料班・物資班に分散して、参加しています。8名のうち、6名が当時の自治会役員です。自治会員のほか、PTA・民生委員・青少年育成委員も参加しています。この構成が現在も続いているか否か確認の必要があります。
5.一般自治会員にも分かり易い説明を
避難所運営委員会は、自治会とは別組織ですが、第一自治会会長は運営委員会の委員長か副委員長をしているはずです。
また、複数人の自治会役員が運営委員会に出ているはずです。一般自治会員にも、必要最低限の情報は総会・役員会資料で開示して頂きたいと思います。