畑町にある子安神社へ。
七年祭りにも参加する由緒正しきこの神社。
前々から行ってみたかったのだが、ようやく時間ができたので。
初めてなので、車のナビと途中で出てくる案内看板を頼りに行く。
花見川区役所周辺のきれいな住宅街を抜け、台地に上ると
風景は一気に変わり、畑が広がる。
参道から続く道は京葉道路の上を通り、一直線に南へのびる。
京葉道路を渡る橋は子安参道橋というそうだ。
境内に入ると、参道の脇に祠やら石碑がたくさん建っているのだが、
鳥居をくぐって最初にあるのがこの石仏。
馬頭観音かな?う~ん、わからん。
と、横の面を見ると庚申塔という文字が彫ってあった。
庚申信仰というのがあるそうで、それに基づいて建てられた塔だ。
庚申(かのえさる)ということで、猿をモチーフにしたものも多い。
たしかに、下のほうをよく見ると・・・
ほら。
三猿だ。
参道をもう少し進むと、今度は石碑が林立している。
この場所にある石碑のほとんどに、出羽三山の神社の名前が彫ってある。
出羽講の碑のようだ。
稲毛の浅間神社にも出羽講碑があったけれど、こんなに密集はしてなかったな。
この神社に、こんなにたくさん出羽講碑があるのは何でだろうか。
さて、参道でいろいろ気をとられてしまったが、
ようやく拝殿に到着。
子安神社は子育ての神様とのことで、子供たちのすこやかな成長を願いつつ
お参りのあと、拝殿の横の小さな道を行くと、
一番奥の塚のような場所にも社があった。
じつはこの塚は、案内看板によると「子安古墳」という古墳なのだそうだ。
古墳のお山自体が御神体だ。
古墳のすぐそばには弁財天も。
周囲が池のようになっているのは、弁財天が水と関係が深いから。
祠や石碑が多く、しかも古墳まであって
地味ながら(失礼)見どころの多い子安神社だが、
じつは、本当のお目当ては「富士塚」なのです。
それはまた次回。
東武博物館にて
東向島にある東武博物館へ。
ここには東武鉄道の車両やバスが展示されているのだ。
東武電車には数えるくらいしか乗ったことがないし、
東武バスなんて乗ったことがあるかどうかもわからない。
要するに東武にあまり思い入れが無いのだけど、
何だかどうしても電車が見たいんだいっ!
というわけで家族を道連れに。
館内にはレトロな車両がタップリ。
屋外スペースにも。
レトロな車両はとっても魅力的だが
個人的に一番いい眺めだったのがコチラ
いいなあ、パンタグラフ・・・。
こちらは古いバスの後部。
現代のバスよりカッコいいぞ。
地下鉄博物館よりも館内が明るくて、のんびり出来る感じだ。
今度来たときは、向島の街を散策して、百花園にも行ってみよう。
久々に鉄分を補給した一日であった。
おまけ・・・
妻が買ってきたラムネ。
お!おまけ付きだよ。
おまけってなんかいいよね。
ちょっとだけワクワクしながら箱を開けたら、
出てきたのはこれだった。
・・・・・・。
何じゃコリャ。しかも男の子用って・・・。
うーむ、シュールだ。
せっかくなので、我が家にあった降三世明王とツーショット。
この明王はむかし買ったチョコのおまけ。
おしまい。
千葉テレビで放送してた「ハイジ」が終わってしまって
とても寂しい・・・。
旧鴇田家住宅 おかわり
再び、実籾にある旧鴇田家住宅へ。
前回訪問したときから10日しか経ってないけど・・・。
管理の方から、12月のあたまくらいに庭のカエデの紅葉が見ごろになると聞いていたので。
旧住宅は、今日もステキな佇まい。
しかし、今年はあまり寒くないせいか、
お目当てのカエデはいつもより色づきが良くないとか・・・。
とりあえず色のいいところを選んで撮影。
もちろん今回も室内を見学。
管理の方からもお話しを聞くことができた。
この家には大黒柱が無く
その代わりに梁を2本にして、重い屋根を支えているそうだ。
この家の間取りのほとんどには天井が無いのだが、
ただひとつ、「次の間」と呼ばれる客人の通される部屋にだけは天井がある。
そしてその天井の上には「武者の間」という
隠し部屋のようなものがあるそうだ。
こちらは葵の御紋のある箪笥。
鑑定によって、本当に徳川家から贈られたものだというのが分かったそうだ。(贋物が結構多いのだとか)
すごい!徳川純正品。
鷹狩りの途中に徳川将軍がこの家に立ち寄ったのだとか。
立て続けに2回訪問してしまったが、見ごたえがあって
まったく見飽きることはない。
また来よっと。
前回の記事
旧鴇田家住宅
習志野市にある旧鴇田家住宅へ。
最近なぜだか古民家がちょっとマイブーム。
そういえば実籾に見学できる古民家があるから
ちょっと行ってみよう、というわけで。
旧鴇田家住宅は、実籾本郷公園の敷地内に建っている。
この公園のある場所は谷になっていて、かつては沼地だったようだ。
その地形を活かしてかどうかはわからないが
公園内には菖蒲園とかホタル野なんかの水辺が多くて、とても良い雰囲気。
旧鴇田家住宅の生垣の前にも水路が流れている。
水路を渡って、門をくぐると目に入る旧鴇田家住宅。
非常に大きな曲屋造りの建物。
もともと御成街道沿いにあった名主の家を移築復元したものだ。
曲屋というのは、屋根を真上から見た場合にL字型になっている建物のこと。
岩手の南部地方で多く見られる造りで、関東では珍しいとか。
土間の入り口から室内に入る。
かまどがあった。
天井がなく梁がむき出しなので、室内はとても高く感じる。
囲炉裏のある部屋。
家の中央にあるのは、土間や座敷など家全体に目が行き届くようにするためかな?
こちらは座敷。
座敷から見える庭も、とてもきれいだ。
素晴らしさに興奮しながら、ひととおり室内を撮った後
外に出て再びあれこれ写真を撮っていたら、ここの管理をされている方が話しかけてきてくれて
いろいろ面白い情報を教えてくれた。
・家を解体するときは、木材に番号をふったりしてちゃんと記録を取ったのだが
庭の記録をするのを忘れてしまい、どこにどんな植木があったかイマイチわからないこと。
・成田の庭師が庭の設計をしたのだが、元は無かった水琴窟を作り
しかもその音はマイクで拾ってスピーカーで庭に流しちゃっていること。
・屋根に使う茅を確保するのは、現代では非常に困難なこと。
・霞ヶ浦にある、佐倉市の確保した茅場から茅をわけてもらったこと。
・ここまできれいに移築復元できたのは、解体する直前まで、住人の方が
大切に住まわれていたからだということ。
・解体したのはいいけど、復元する予算がつかず、しばらく木材を
袖ヶ浦の幼稚園に保管してもらっていたこと。
などなど。
茅場の話しはとくに興味深かったなあ。
他にもいろいろお話しを聞いた気がするけど、う~ん、思い出せないな。
そのおじさん、
12月のはじめには、庭のカエデが真っ赤に染まるからまたおいで、と言ってくれた。
もちろんまた来ます!
おしまい。
また行きました。
今度は広角レンズを持っていこう。
標準の単焦点レンズで撮るには、この家は大きすぎる。
プロフィール
プロフィール:側面、横顔
千葉市動物公園にて。
動物園に行くと、高倍率のズームレンズが欲しくなる・・・。
上総川間駅 大多喜街道をゆく⑥
上総鶴舞駅の次に、
そのひとつお隣の上総川間駅にも寄った。
上総鶴舞駅は街道沿いにある駅であったが
こちらの上総川間駅は360度田んぼに囲まれている。
駅舎はこんな感じ。
駅舎というより、待合所といった風情。
駅から一番近い建物は、農家と思しきお宅であるが
そこまで行くのに畦道を4、5分歩かなければ着かなそうだ。
なぜこんな場所に駅を作ったのだろう。
駅があって、人が集まって、街ができていく。
なんていう概念はまったく通用しない。
なんとも言えない茫洋とした世界。
「千と千尋」の終わりのほうに出てくる、列車から見える
懐かしいようで、少し不安をかきたてるあの風景に似ているような・・・。
なぜこんな場所に?とか、不安を掻き立てるとか、勝手なことを言いましたが
駅には2人ほどお客さんがおりました。
ま、とにかく必要だから駅があるんでしょう。きっと。
程なくして、五井行きの列車がやってきた。
上総川間駅16:23発。
ちなみに次に五井行きの列車が来るのは17:53。
1時間半後ですと・・・。
こういうローカル線で、気ままに乗り降りして旅をしたいとたまに思うけど、
実際は時刻表とにらめっこして、綿密な計画が必要になるんだろうな。
「大多喜街道をゆく」、おしまい。
ところで、マクスタでブログを始めて
今日11月24日でちょうど一年になりました。
毎日書こう!とか、そういう意気込みは全く無く
なんとなく始めたこのブログですが、気が付いたら一年続いてしまいました。
ちなみに最初の記事はこんなんでした。
http://flatserve.makusta.jp/e16457.html
今までに少しでもこのブログの記事を見て下さった方、
そしていつも温かいコメントをくださる皆様、本当にありがとうございました。
これからもまた変わらない感じで
細々と続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
小さなジョッキー
中山競馬場にて
ずいぶん大きくなったと思ってたけど、
こうやって見ると、まだまだちっちゃいなあ。
昨日は家族で中山競馬場へ。
実家が近くて、小さい頃は父親に連れられて何度も来た。
薄暗い馬券売り場で
口頭で馬券を買っている父親の姿をなんとなく憶えている。
当時はマークシートじゃなくて、窓口のオバさんから馬券を買ってたんだよね。
昨日はレースの開催は無くて、場外発売だけだったけど
広場で乗馬ができたり、騎手の格好をして写真を撮れたりと
かなり楽しむことができた。
しかも全部タダ。無料!
乗馬なんて、子供だけだと思ったら、大人の方も是非どうぞなんて言うもんだから
ここぞとばかり乗せていただきましたよ。
子供が生まれてからは初めて来たけど、
もっと早く来ればよかった・・・。
上総鶴舞駅 大多喜街道をゆく⑤
大多喜からの帰り道、
小湊鉄道の上総鶴舞駅に寄った。
「関東の駅百選」のひとつに選ばれた駅だ。
この辺りを車で通るたびに、ついつい寄ってしまう
魅力的な駅。
駅舎はこんな感じ。
駅前には結構広いロータリーがある。
今では無人駅だが1998年までは有人の駅だったそうだ。
その名残で出札口がある。
一日の平均乗車数16人だって。
僕が寄ったときには2人のお客さんが列車を待っていた。
線路を挟んで駅の向こう側は広々。田んぼと畑ばかり。
旅情をそそるねえ・・・。
ずいぶん遠くに来たような気分になるけど、
千葉から一時間足らずで、こんな風景に会える。
いいよねえ。
西願寺阿弥陀堂 大多喜街道をゆく④
大多喜へ行く途中、市原市の平蔵というところを走っていると
車のナビに「西願寺阿弥陀堂」と書いてあるのを見つけた。
普通の寺だったら西願寺とだけ表示すればいいのに、
わざわざ阿弥陀堂とまで書いてあるのは何でだろう?
と思っていたら、街道沿いの案内看板に「国重文」とあった。
そして車の中からちょっとのぞいてみると、なるほど素晴らしいお堂が建っているではないか。
これは凄そうだ、というわけで大多喜散策の後、帰りに寄ってみた。
だいぶ日も傾いて、山肌に隠れそうになっていたけれど。
これがその西願寺阿弥陀堂。国の重要文化財。
う~ん、すばらしい佇まい。
ちなみに、堂内の厨子も同様に重要文化財。
明応4年(1495年)に建立されたそうだ。当時は七堂伽藍であったそうだが
現在残っているのはこの阿弥陀堂だけ。
かつては上部が金箔で、下部が朱塗りという凄い姿だったとか。
山の中の街道沿いに、ポツリと重要文化財が建っているという
意外性がまたいい。
軒下の組物も美しい・・・。
駐車スペースからお堂をみると、こんな感じ。
周囲の植木にも手入れが行き届いている。
周辺の山々が紅葉で色づいてくると
またこのお堂も映えるんだろうなあ。
いいもの見せていただきました。
しかし、茅葺きの屋根のきれいに揃ったこの感じ、何かに似ているとずっと思っていたのだけど、
そうだ、床屋に行きたてのカリアゲににてるんだな・・・。