489・朝陽を浴びて

♪♪朝陽 夕陽を馬上に浴びて 続く砂漠の一筋道を~♪♪
私の好きな歌「蒙古放浪歌」の一節である。
この歌の締めは「行くや若人 千里の道を」であるが、戦前の若者は、特に次男三男は家を継ぐこともなく出ていかざるを得なかったのだが満州に夢を求めて勇躍していったのではないかと思う。
 私の場合はずいぶんと小さくなったが東京に出て活動することであった。
あれから40年・・・どこぞの漫談家ではないが、まさかワンコウの散歩で朝陽を浴びてその当時を思って、この歌を口にするとは思いもせなんだ。
 心たけくも鬼神ならず 人と生れて情けはあれど 母を見捨てて波越えてゆく 友よ兄等よいつまた逢わん~
 朝陽夕陽を馬上に浴びて続く砂漠の一筋道を 大和男児の血潮を秘めて 行くや若人千里の道を
いいねぇ、一瞬でもあのころに戻り元気がみなぎるようである。今では散歩の後にワンコウ仲間のその名もガブリエル君と戯れるを楽しみにして一日のスタートとなるのである。
 そしてある日、空手の稽古を終えて戻り部屋から夕焼けが空一面を真っ赤に染めている。思わずカメラを構えたが実際にはもっと素晴らしくて感動を覚えたのである。この臨場感が伝わらないのが残念である。遠く大きなビルの間に富士のシルエットが見えるのがわかるかね?

 このような自然に接した時に人間はセンチメンタルになるのかねぇ。
私らしからぬ、一面である。

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