詩吟の世界で、たびたび登場するのが乃木大将である。相方がただいまの授業で乃木希典が出てくるので、勉強の為にも乃木神社に行ってみるか、ということになり2月10日の昼下がり、のどかな気候もあって出かけてきた。
私が空手指導に行っている麻布小学校の近くにあり、ここは乃木大将の二人のお子さんが卒業された学校でもある。
私も、何年ぶりかである、近くなのでいつでも行けるという思いが以外と遠のいていたりする。
ここ、乃木神社は妹が挙式を上げたところなのでもある、もう、32,3年前になるであろうか・・・・懐かしくそこの場所へも行ってみたりもした。
ー閑話休題ー
宝物殿では、代表作「金州城下の作」「爾霊山」の掛け軸があったり、夫妻の自刃の刀などが陳列されていて思いを新たにした。
乃木邸へ行くと、♪庭にひともとなつめの木~♪と歌われた、なつめの木が玄関前にあり、今はその孫だという、厩があった。玄関から外を回って中が見えるようになっている。
応接室があり、夫妻自刃の間がある、昔の武士の生き方に凛としたものを感じる。
NHKが毎年暮に「坂の上の雲」を放送していて、今年の暮がその三部作の完結編になっている。そのなかで203高地の攻防が出てくるのだが、そのときの主人公が乃木希典であり、そのときに二人の息子を戦死させながらも勝利に導くという、逸話があり涙を誘うのである。
そのときの心情を詠ったのが「金州城下の作」で、私も大好きな詩の一つでよく吟じるのだが、乃木希典が乗り移ったようで、なりきったようで・・というと大変僭越至極で申し訳ないのだが、私的には伝わってくるものがあるのだなぁー。
そんな話をしたりしなかったりで、帰路についたが、私もこの詩を「温故知新」で紹介するタイミングを見計らっているのである。
小生が所有する骨董品の中に乃木希典の爾麗山の書があります希典書
とありますので直筆下もので、それに添えてあった静子さん代筆の手紙もあります。山田隆一あてデ切手もついていますので本物ということになります。